1317 最新山道具メンテナンスBOOK エイムック

 図書館より。PEAKS特別編集。

 ブーツやウェア、テントといった一般的なものから、ふだん放ったらかしがちなバーナーやバックパック、アイゼン、ピッケルといった本格的な山道具まですべての道具の手入れと保管方法をその道の専門家に尋ねる本。オールカラーで見ているだけでも楽しい。

*テントをベランダで吊るして干すのはオススメできない。テントはいろいろな素材を縫い合わせて作られている。それぞれ乾燥に必要な時間が異なるため、ぶら下げて乾燥させるとシワやちぢみ、ラミネートの剥離となる場合がある。
 正解はポールを通して組み立て、汚れを落とす。フライシートをテントにかけて両面を乾かす。テント本体は立て掛けてボトムを乾燥させる。

*(バーナーと接続するとき)強く回しすぎるとガスカートリッジのバルブが凹んでしまう。

*(バーナー)本体とガスカートリッジを横にして接続するのは禁止。

#電池が液漏れを起こす要因というのはいくつかあって、多くは弱った電池がケース内にあり、微弱ながらも絶えず電流が流れている状態。無理に電気を流そうとするために電池内にガスが発生し液漏れを熾します。アルカリ電池とマンガン電池のような特性の異なった電池を混ぜて使っても、パワーの弱いほうの電池が液漏れを起こします。同メーカーの電池であっても使いかけと新品を混ぜて使えば同じ状態が起きます。
 こんな詳しい説明は聞くのは初めてだ。

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1316 保健室の先生だけが知っている子育て 渡邊真亀子

 図書館より。総合法令出版。

 子どもが怪我をしたら手当をする、という場面は一切ない。心と体の調子を見て、育てる。歯磨きの指導では歯科医師会や文科大臣から表彰を受ける。夏休み明けには全校児童600人のはみがきカレンダーをチェックする。そんなベテラン養護教諭がこれまで出会った子供たちを思い出して書いた本。「何があったの」なんて直球で聞かない。絵本を読んだり、塗り絵をしたり、(自分の子供であれば)耳掃除をしていると子供はやがて心の内を語りだす。

#よく「勉強を見てください」というと「教えられないです」と言う方もいます。読者の皆さんもそう思っているかもしれませんね。
#安心してください。勉強を教えてあげる必要はありません。「どんな教材を使って勉強しているのかな?」「今、何の教科を勉強しているのかな?」と関心を持って接することが大事なのです。

#カウンセリングの手法では、「技術によってではなく、これを行う人の人格によって成果を得るものだ」と言われています。

#おうちの方にガミガミ叱られている子は、テストやノートに文字を書いては消し、書いては消ししています。これは、自分の学習内容や回答に自信が持てていない証拠。
 声をかけられるだけで消しゴムをかける子供はいる。

#塩分が入っていない水を必要以上に飲み続けることで、水中毒に陥ります。塩分を含まない水を大量に摂取すると「低ナトリウム血症」になり、筋肉や神経の働きに異常が生じ、最悪の場合は死に至ることもあります。

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1315 学校図書館はカラフルな学びの場 松田ユリ子

 図書館より。ぺりかん社。なるにはBOOKS別館。

 ロック好きでミュージシャンに手紙を出したり、DJやプロレスを企画したりと破天荒な活躍を見せる学校司書の物語。
 お菓子を持ち寄ってカフェ、コーヒーを伝授、誕生日はウクレレで「ハッピーバースデー」、ボードゲーム、ロック雑誌づくり、けん玉、ヨーヨー、ハンドスピナー、ファッションショー、缶バッジづくり、ケーキと農家のシチュー、着物を着た和ロック……。生徒の誰かが「ヤリテー」と口走るところにアンテナを張り、隠れた特技を発表する機会を作る。
 君が代・日の丸問題で学校と討論し、薬害エイズ事件では弁護士を招いて講演会を開くなどかなり左寄りなところもある。

 自由な校風だなあ、と思って調べてみると神奈川県ではクリエイティブ・スクールとして中学校のとき成績不振だったり不登校だったりした生徒を内申書なしで入学させる高校がいくつかあるらしい。

#当時、軽音部の顧問はなかなかなり手がいないなか、司書さんは率先して顧問を引き受け、彼らの居場所が図書館でした。その中でひときわ人懐っこく「司書さーん」と話しかけていたのが、のちの「いきものがかり」のボーカル吉岡聖恵でした。

 吉岡聖恵さんの海老名高校はクリエイティブ・スクールではない。この件はまた調べる必要がある。

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1314 おうち時間を使ってはじめるYouTube 主婦の友社

 図書館より。主婦の友社。

 6人のユーチューバーを取材し、機材や撮影方法、編集のコツを種明かしする。表紙も本文も、写真が白と茶色しかない(例外は弁当)。こういうインテリアがおしゃれなのだろう。
 テロップを入れる場所を考えて壁など平たい面を入れて絵を撮る。自然に入ってくる猫や子供は箸休めとして大事にする。三脚にアーム(スライダー)を付ける(それは何)。エンコードの間にサムネイルをキャンバで作る。
 ビジネス書と違う、ゆっくりした時間を感じる。それが主婦の友社の豊かさなのか。何度も読み返してしまう。

クロスディゾルブ
 複数の方がこのトランジションを愛用している。

ASMR的に調理音を聞かせたい
 説明なし。ユーチューバーには必須の単語なのか。音を聞いて気分がよくなることらしい。

#顔出しをするなら、瞳の中にきれいなリングが写るのでおすすめです。
 リングライトの勧め。「映る」だとは思う。

*マイクは単一指向性
 選挙カーの声などが入ったら困るものね。

 以前ちょっとビデオスタジオを使って動画編集をしたことがある。感想は「時間溶ける」。動画編集を始めると日が沈むのだ。これは人生が足りない。仕事をやめた主婦には丁度いいのだろうなあ。

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体重79.7kg 22.0%・ドキサゾシン・ウヰスキー522

月) 納豆豆腐 そば 燻製 サラダ 鰹たたき ポテトサラダ 牡蠣フライ 大人のおつまみベーコンポテト
火) おにぎり 弁当 サラダ 小籠包 酒肴豆 ランチパッククアトロフォルマッジ+ポークカレー チーズ肉まん
水) 納豆豆腐 弁当 サラダ タスマニアビーフ 枝豆 かき揚げ 磯辺揚げ
木) 納豆豆腐 弁当 サラダ ソーセージ 油揚げ 肉まんチーズ
金) 納豆豆腐 弁当 サラダ 鶏筑前煮 かぼちゃ天 ピザまんチーズ チーズ肉まん
土) 納豆豆腐 プルコギご飯 サラダ おつまみ皮串 マグロ赤身 鰹たたき 唐揚げ
日) 納豆豆腐 秋刀魚丼 味噌汁

 ポテトサラダがマイブーム。今回はレモンを入れてサワーな感じに作った。
 肉まんとピザまんが入った製品がある。これにスライスチーズをかぶせてホットサンドメーカーで二分焼く。うまい。
 土曜日のプルコギご飯はワクチン接種のため駐車場で食べた。水が欲しい。クルマに常備することにしよう。
 日曜日の秋刀魚丼は半分に切ってグリル内プレートで焼いた。「1(弱)」の焼き加減で焼いたが「2(中)」でもいいかも。

体重80.9kg 21.0% +0.1
体重79.9kg 21.3% -1.0
体重80.5kg 20.0% +0.6
体重79.9kg 18.9% -0.6
体重79.7kg 22.0% -0.2

 急に寒くなった。普通なら、ティーシャツ>半袖パジャマ>長袖パジャマ>長袖パジャマ+カーディガン、という衣替えをするのだが、二週間でティーシャツからカーディガンに遷移した。熱帯魚の水換えをしたが、本当は外部フィルタの掃除をしたい。寒くなると億劫。

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 高血圧の医者へ。「下」が下がらない。ドクターは厳しい表情。薬を追加する。ドキサゾシン。すごい名前だ。これまでの薬は血管を拡張する薬であったが、ドキサゾシンは交感神経の働きを下げる薬だという。
 薬局で相談。うつにはならないか。薬剤師は端末を見る。「めまいなどが起こることがありますが、5%ですね。先生はそれで様子を見ようということでしょう」。
 また今回始めて薬局アプリを使った。医者で処方箋をもらい、駐車場で処方箋をスマートホンのカメラで撮影し、送信する。薬局へ。さすがに「できていますよ」なんてことはなかったが、ちょっと時間短縮した気がする。

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 ウヰスキー空けた。522本。

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週末の過ごし方20211017(ポーシャ修学旅行・モデルナ2副反応・初ヤフオク)

 火曜日。ポーシャ修学旅行へ出発。北の湖に行ってカヌーを楽しんだそうだ。「石を投げて4回跳ねたよ」「ティーシャツ短パンで飛び込んだ人がいた」

 水曜日。ポーシャは着物を着て街を散策。「着付けの若いお姉さんがワニマのティーシャツを着ていて話がしたかった。自分の担当はおばあさんだった」。「最後の方なので紫の着物しか残っていなかった」。はちみつガチャガチャを引いたらハンガリーのはちみつが出てきた。娘はハンガリーが好きなので大喜び。

 木曜日。ポーシャはジェルキャンドルを作った。そして迎えに行く。夕方5:30のはずが「遅くなる」。これはよくあることなので待機。6時。ファミリーリンクのGPSに映らない。グーグルチャットにも返事がない。後でわかったのだがドコモが全国で通信障害を起こしていたのだ。我が家は基本ニフモだが、ニフモはドコモの回線を使っていたのか。出発の日に下ろした駅東口に行ってみる。「西口に来て」 自宅に近い西口がいいと判断したらしい。駅の周りは道路が混む。結局西口に着いたのは7時近く。後で気付いたがフィーチャーフォンにショートメールが入っていた。こちらも見ればよかった。二台持ちとして迂闊である。

 土曜日。娘が市民講座を聞きに行く。お昼に併設のレストランに行けばいいとお金を渡したが、講座が伸び、客が多くてポーシャは食べなかった。ポーシャをバンド練習に連れて行って私は二回目のモデルナ接種。二回目だから淡々と進む。淡々としてなかったのは接種である。ぷす。
「んっ!」 痛い。
 上半身がびくつき、あごが上がり、きっと目が開き眉が上がったことであろう。看護師さんもその様子に「痛かったでしょう」と謝る。私は献血が趣味なので何百回と針を刺してきたが、こんなに痛いのは初めてだ。
 十五分待つ。スマートフォンを持ってくればよかった。
 今度客としていくところに和菓子を買う。ダイソーで細引きや携帯トイレ。本屋にキン肉マン76巻を求めて行ったらファイブスター物語16巻を見つけた。びっくり。
 ポーシャと合流。「ファミマの人に(背中の)荷物は何ですか、と聞かれた。近くにスタジオがあるんですか、と驚かれた。ラザニアを温めたらテーブルまで運んでくれた。」とフレンドリーなおじさん店員の話をしてくる。午前の講座の感想を聞きたかったが言及なし。

 日曜日。左手で歯ブラシを持ったが落とす。これが不幸の予兆である。
 寒くなった。ストーブの灯油が欲しいのでガソリンスタンドへ。セルフで給油している間、寒くて震える。
 ローソンへ。ポーシャの模試の代金を支払う。やはり現金のみ。それでもdポイントは付く。
 図書館へ。本を渡す。カードを催促される。おかしい。何百回も行った手順。まずカードを渡し、係がリーダーで読み、本を渡すのだ。どうかしている。
 頭も痛くなってきた。後ろ側が痛い。寒いのもあるが、寒気がするということか。
 郵便局へ。ヤフオクで「信長の野望 革新」が売れたのだ。2,000円なり。何も描いていない封筒に信長を入れる。ヤフオクのページを印刷。郵便屋さんは初めて見たのか奥で相談している。自分でスキャナにかける必要があるらしい。宛先を記入する机の上にあった。下にスマートフォンを置いてくれと言わんばかりの台がある。スキャン。しない。紙を台に置くのではなくて、レンズに近づけた。スキャン完了。手のひらサイズのシールが印刷されてきた。これを窓口に持っていく。完了。新潟の人に楽しんでほしい。

 ぐったり。体温を測ると38.5度もある。これはまずい。散髪とお昼ごはんだけ済ませる。テレビを見る気力もない。だらだらと本を読む。体温は最高38.7度まで上がった。晩御飯も食べずに寝てしまう。晩酌をしない日はないではないが、晩御飯を食べない日なんて記憶にない。
 (翌朝は36.9度まで下がった。)

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光を追いかけて

 娘を学校に送って、時間が丁度いいかなあ、と期待しないで見た映画。(見てよかった!)

 ツイッターでこう書いた。

#光を追いかけて を見てきた。演技力! 頼りない生駒里奈、ギャップがいいヒロイン、だんだん成長する主人公、出てくるとほっとする柳葉敏郎! クールビューティーの中島セナが唯一笑うところは最高! エンドソングも染みる。

 クラスに不登校生徒がいて周りの先生から責められても煮え切らない奈良先生(生駒里奈)。奈良ってそのへんの農聖の名前だ。不登校生徒に「みんな待っているよ」と上っ面の言葉を掛けるが「みんなって誰よ」と岡本マキ(長澤樹)に反撃されて言い返せない。飲み会でも隣の意地悪い女教師に「転職サイトをよく見てますよね」と攻撃される。それでも言い返せない。「だんだんこの街が嫌いになっちゃいます」と閉塞感を訴える。それでも成長していく。

 宴会シーンが刺さる。なぜ中学校の宴会に保護者が一人だけ混ざるのだ? 校長が「一度(秋田県の)外に出た人間の意見は貴重だ」と建前を言うがしーんとなる。刺さる。生駒ちゃん先生は親が教育長で東京の大学から田舎に帰ってきた。また校長が「期待している」台詞を吐く。しーん。秋田県民の「一度県外に出た人間への冷たさ」を涙が出るくらい辛辣に表現している。エグザイル先生は「行政がわるい」と責任転嫁をし、生駒ちゃんをいじめた(飲み会で言わないよね、そんなこと!)女教師はエグザイルは「あなたは何をしたの?」と責める。ああ嫌な飲み会。

 ヒロイン、岡本マキ。クラスと馴染めず、特に委員長を怪我させてしまい、不登校になって屋根にいるという不思議ちゃんだが、主人公のアキラ(中川翼)にだけは心を開く。その笑顔がめんこい(秋田弁で「かわいい」)。

 主人公アキラ。最初は心を閉じて「隕石が落ちて地球が滅びればいい」とイラストを描いてたが、その上手さをほめられて閉校祭の壁画をデザインすることになる。チビが近づいて友達ができる。クラス全員の似顔絵を書くことになって井川国花苑よりもマキの家に行くことにする。自転車の二人乗りをしたり、セリを採ったり、鶏を潰すのを見て田舎に馴染んでいく。

 映像は美しい。いつも見慣れた秋田県の田んぼをこんなに美しく見せるなんて。雲さえ美しい。人間も美しい。普通に映したり、斜め前から強い光を当てて、顔の鼻などに影を作って強い決意を表したり。これはものすごいテクニックだ。監督はCMを専門に作っていた人だそうで、人物の撮り方は最高だ。
 こんな美しい県に住んでいるんだよ!?

 主人公のお祖母ちゃんにもいらいらする。妻に逃げられた本人(父)が一番つらいはずなのに、「ふとめわり」(人目わるい=世間体がわるい)と評判ばかり気にする。お父さんが「わがだで!」(わかったって)と声を荒げるのも理解できる。自分でもマイナスに思っていることを人に指摘されるのは嫌だよね。

 クラスも不安定。地域は少子化。マキの親のガソリンスタンドは借金取りに苦しむ。アキラの親は休耕地の使途に悩む。中学校は閉校。八方塞がりなのにヒデオさん(柳葉敏郎)が出るとほっとする。頼りになるおじさん。撮影中も稲庭うどんのキッチンカーを出しだそうだ(生駒ちゃんはその日にいなくて悔しがる)。

 最高なのは村上さんの中島セナ。閉校祭実行委員で学級委員長で出てくるが、クールビューティー。男子はもちろん、先生にも媚びない。生駒ちゃんにいじめを報告したあと、もうあなたと話すことはないと「失礼します」と踵を返す。中島セナが出てくると目を奪われる。こんな人は見たことがない。

 シナリオ的には甘い。先ほどの飲み会もそうだし、マキが暴れたあとみんなが許しちゃうのもおかしい。ふつう謝る。チビが「転校する」と言うのも唐突。メガネ実行委員がチビの転校を聞いて「みんないなくなっちゃうの?」と逆上するのも変だ。

 ドローンの使い方にはっとする。「空撮もできますよー」というびっくりドローンではない。人物が空を見上げる。ドローンが斜めに遠ざかる。ということは人物が見上げている対象(UFO)がその方向に動いた、ということだ。物体を想像させる、意味のあるドローン。

 エンディングも映画の一部。湯木慧(ゆきあきら)の『心解く』、「何回も 何回も 何回でも」 “で”がいい。これに泣く。
#変えられないと思う時間は僕らにはもういらないだろう

 アキラが潟上のサンセットロードを自転車で走りながら、カメラを向いて笑顔を見せる。「おれはがんばっているよ」という意味だ。この笑顔が最高だ!

 生駒ちゃん先生が壁画に「へばな」(それでは)と言って別れを告げる。これは秋田ではやっていけなくて秋田を離れるということか。胸が苦しい。

 これは空想だが、マキが秋田西高(に合格したことにして)の青白セーラー服を着ているシーンがあればよかった。

おすすめマークほい! ★★★★


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 おまけにツイートしたこと。

1)「何やってるんでゃー」バイクにガソリンをあふれさせたのは誰?#光を追いかけて
2)乃木坂ファンの娘に「生駒里奈出るよ」と言ったら「いこまちゃん見たい!」と盛り上がったがあの役(を見るのは)は辛いか。
3)娘には井川の友達がいるので一緒に見て欲しい。
4)中島セナってF1っぽい名前だなあ。

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1313 蛾のおっさんと知る衝撃の学校図書館格差 山本みづほ

 図書館より。郵研社。副題、公教育の実情をのぞいてみませんか。

 類書では「鍵のかかった学校図書館に元気な学校司書さんが赴任し、インテリアを一新して本を入れ替え、ブックトークも恋愛相談も引き受け、図書館が満員御礼の部屋になりました!」というのが一つの黄金パターンである。本書の主役は学校司書でなくて司書教諭である。司書教諭であるから普通に学級担任や学年主任の仕事があり、それと司書教諭を両立するのは著者も「不可能」と言っている。ある年は国語20コマを持った上で図書館の仕事をしたとか。

 またこの本は第一印象から裏切られる。間の抜けた題名に白タイツの蛾男が不気味に笑っている。ゆるい本かなあと思っていると短大を出て長崎県の小中学校で悪戦苦闘する先生の半生記としても楽しめる。

*ストーリーテリング; 素話(すばなし)

*平日は「昨日は夜の何時まで職員室に残っていた」と自慢し合うヘンな空気があった。この遅くまで残るメンバーの仲間に入れてやるかやらないかの査定が歓迎会の2次会で行われ、子持ち20代後半の私は残って仕事をしないからと外された。そんなもん入りたくない! とほっとしたのだった。ただし、道徳の資料などすぐに授業に使えるプリント類は外された教員には回されず、それだけはちょっと欲しいと思った。

*ヤンキー; 周囲を威嚇するようなことをし、仲間から一目おかれた少年少女を指す俗語。

#「先生、この図書館にほんと住みたいです。住めたらいいなぁ。ここにいたら、なんか、うちには帰りたくなくなる」
#入試が終わってからの日々は、放課後も毎日図書館に来て仕事を手伝ってくれた彼女。学校図書館をこよなく愛し、居場所としていた生徒だった。そうして卒業していた彼女は、高校に入学して1週間で自分の意志でこの世を去った。詳しいことはわからなかったが、彼女は家に居場所がなくずっと辛い人生を送っていたらしい。

 早期退職までして著者は教育を動かすようになった。
#「世の中はすべてお金で動いておるのだな、人間の世界は。わしにはわからん」
#「そうなの。そうすると、議員さんに相談して議会に請願するという形が見えてきたのよ。それで、仲良しの学校司書を伴って、議員さんに現場の様子を話に言ったわ。もちろん専門分野が文教厚生の議員さんにね」

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1312 鼻 杜子春 芥川龍之介・井上マサト

 図書館より。金の星社、まんが日本の文学。

 今風のさわやかタッチで大正文学をコミカライズ。言葉遣いは現代風に直されているが、地の文を台詞にしたり絵で表したりと原典を尊重しているのがよい。

 鼻を板で持ち上げたりお盆の穴に通したりするのを絵にするとさらにおかしい。熱を持った鼻をうやうやしく抱くところなんて最高である。ただ「要は自分の気の持ちようなのだ」と結論を出してしまうのは安易。芥川が言いたかったのはそこではなく、他人の勝手さではなかったか。

 杜子春はラスト、道士が住まいを勧めてから三ページ、一切台詞がないのがよい。道士が去って杜子春の「人間らしい正直な暮らし」をするという決意が伝わってくる。この余裕は書き下ろしのいいところであろう。

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1311 僕たちのゲーム史 さやわか

 図書館より。星海社新書。

 決して僕たちがプレイしてきた有名ゲームの通史ではない。小説や映画と違い、ゲームの本質とは何か。著者は「ボタンを押すと反応する」というインタラクティブ性であると喝破する。また日本のゲームが追い続けてきた問は何か。それは用意された物語性の有無である(反対語は自由度)。例えばファイナルファンタジー2は「Aボタンを押すだけで勝手に物語が進む」と鈴木みそに批判される。RPGブームの中一人だけ反対意見を述べたみその覚悟よ。
 ソフトかハードかの考え方の違いも面白い。任天堂は高性能なニンテンドウ64で成功しなかった。ディスクシステムも「ロード時間が長い」と批判され、カセットから脱却できなくなった。一方PCエンジンやプレステはCDを使った。

#日本人たちが技術の話ばかりして、新世代機がどうのこうのと騒いでいるのはすごく危険だと思う。逆に「俺はゲームボーイで最高の作品を作ってやる」みたいな人のほうが、ひょっとしたら新しい技術を与えられたときに非常にいいものを作るかもしれない。
 発言者は宮本茂さん。「みたいな人」は田尻智さんがそうなった。

#メディアというのは、原則的にクリエーターがユーザーへ向けて情報を提供する一方通行のものだ。しかし、ゲームを“遊びのための道具”としてとらえれば、その意味は変わってくる。
 コミュニケーション・ツールとしての道具。ポケモンのことだ。

#僕はゲームの本質を、狭い固定された現実の世界を離れ、別の自分、別の人生を体験することだと思っているんですが、「ハビタット」なんかで遊んだら、自分が二つの違った生活を営んでいるという快感がきっと得られるでしょうね。
 堀井雄二。

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