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めぐりあう時間たち

 DVDで借りたので、英語の練習にと、英語音声・英語字幕で視聴する。
 最初のモノローグには字幕なしか?! しばらく見ていたが、難しくて理解できないので日本語字幕にする。それでも、何が起こるわけでもなく淡々と芝居は進む。ギブアップ。グーグルで感想をハシゴ。とにかくわかりにくい映画だそうだ。とあるページの、「英語圏の人もわからない、と言っていた」と言うその英語圏の人は、問題があると言わざるを得ないが。

 ’30の作家バージニア・ウルフとそのために出版を営む夫、’50の子供のいる主婦ローラとその夫、21世紀の編集者クラリッサとその恋人の詩人、という三つの時代を行ったり来たりするストーリー、ということを予習できればかなりわかりやすくなる。というか実際、なんの事前説明もなく見てこれがわかる人は、心から尊敬する。

 とにかく女優さんの演技がほめられているようですが、すみません、私には難しいところはわかりません。確かに演技に見入ってしまうところはいくつかありますが、「どうしてこの人物はこういう行動をとるのか」理解できないと、映画の世界に素直に入っていけません。特にローラ・シナリオ。批評サイトには私同様「わからない」と書いた人に向かって、「映画の中で説明されていたじゃない」と憤然とする人もいましたが、わからないものはわからないのだ。1時間45分時点での独白をもう一回聞けばわかるかもしれないが。

 順番に行こう。
(1)”バージニア・ウルフ” シナリオ
 ウルフが精神病で、引く。せっかくのニコル・キッドマンの美貌も、付け鼻で変。確かにもともとの彼女を知らなければ付け鼻とわからないほどメークは上手だが、『ムーラン・ルージュ』の可憐さはない。ウルフ本人に似せようとしたのだろう。ウルフを知っている人には説得力のある工夫だが、ウルフを知らない人にとっては変な顔以外の何ものでもない。
(2)”ローラ” シナリオ
 これが私の一番わからなかったところ。なぜ、こんなに夫の誕生日を祝うのに抵抗があるの? なぜ妊娠しているのに自殺したがるの? 同性愛? さっぱりわからない。俳優はジュリアン・ムーア。
(3)”クラリッサ・ヴォーン” シナリオ
 メリル・ストリープが動いているのを見るだけで幸せなのかもしれない。これについては言うことなし。

 映像は美しい。色、光、服装、室内の調度など、さすがのセンスである。
 いい映画なのであろうが、私には理解できない。

おすすめマークほい! ★★

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作家ヴァージニアウルフニコールキッドマン自身の人生と時を隔てて彼女の作品「ダロウェイ夫人」を手にした女性、その主人公と同じ名前の女性を同時に描く。原作も読みましたが、映画も原作も「文学」として非常に優れていると思います。 この3時代に生きた女性たちの接点は何なのか?それぞれがパーティーの準備をしていることと、時代は違ってもそれぞれが生きることへの悩みを抱えている…それだけで接点と言えるだろうか?生きることへの苦悩なんてたくさんの�... [続きを読む]

受信: 2005.09.05 09:20

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