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ターミナル

 トム・ハンクス主演。

 東欧の架空の国、クラコウジアからやってきたビクター(ハンクス)は、祖国で革命が起こり、入国も帰国もできず、9ヶ月も空港に住む羽目になる。言葉も通じず、脱走のチャンスがあっても逃げようとしない。むしろ前向きに生活を楽しんでいく――。

 スピルバーグ作品らしく、一つ一つの伏線がぴたりとはまる。特に序盤のギャグ、タクシー問答がいい。"Keep the change"がハンバーガー屋でも使われ、クライマックスで「レキシントン161」を聞いたときは爽快そのもの。
 小技もいい。マネキンの服を、ハーフミラーのように映し、自分の顔に合わせる場面。追い出そうとする空港警備責任者ディクソン(この人も、野心的なわりに失敗続きでもろさが笑いを誘う)を、内心冷笑している警備員たち。インド人の清掃員(ジャニターというらしい)たちが、着飾って主人公とスチュワーデスをエスコートするシーン。インド人は大道芸を見せ(プロだそうだ)、メキシコ人はせっかくうやうやしく持ってきたパンをがさつに放り投げる。カートを運ぶシーンでは、「量を極端にしてみよう」というギャグの王道を行っている。

 キャサリン・ゼタ=ジョーンズがきれい! どうも『シカゴ』以来、私の目には「あまりにもきつくて近寄りがたいお姉さん」に映ってしまい、敬遠していたのだが、制服がよく似合う。後姿が特にいい。すぐ泣くけれど知性的であろうと空元気。

 難点二つ。
 エンディングが静か過ぎて盛り上がらない。もう一つ泣かせて欲しかったが。
 メキシコ人が女性入国審査官に求婚し、イエスの返事をもらうシーンがある。この見せ方はさりげなく、最高だ。ところがなぜ女性がイエスと言うに至ったか、一つも説明がない(実はあった?)。顔も知らないはずなのに。

 でも、楽しい。文句なしの名作である。

おすすめマークほい! ★★★★★

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 この前の「映画」エントリは、コリン・ファースの『スプリング・ガーデンの恋人』だったはずだが、ない。サイト内検索してもない。消してしまったろうか。

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