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月の輝く夜に

 シェール、ニコラス・ケイジ主演。

 「イタリア系」たちのラブコメディ。
 最初はニューヨークのイタリア人町(というのがあればだが)の風景が新鮮だが、それも慣れる。コメディだが笑うところは一つしかない。再婚を決めた娘に向かって、母親が「惚れているの?」「ノー」「よかった。惚れていると不利よ」のようなことを言うシーンだけである。
 あとはひたすら退屈。まだ終わらないかまだ終わらないか、と念じる。1時間41分と短いのが救い。
 モチーフである月のシーンも何種類かあるが、一つひどい出来のがある。図工か。
 後でネットで「WTCの夜景がよかった」という書き込みも見たが、それは直接の評価にならない。

 最悪なのはラストシーン。フィアンセがなぜ「結婚できない」と言うか、理解できない。
 英語を聞いてみたが、"If I marry you, she will die."と言うだけ。結婚話を聞いて復活したお母さんが、結婚すると死ぬの? まったく理解できないので家内にも聞いてみた。「マザコンだから、結婚して離ればなれになるのがお母さんは嫌なんじゃない」とのこと。なんじゃそりゃ、の世界である。
 地中海世界は家族の絆を大事にするとは聞くが("My Fat Greek Wedding"とかね)、そんなの私の感性では理解できない。

おすすめマークほい! ★★

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