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さらば鴨志田さん

 西原理恵子さんの夫、鴨志田穣さんが亡くなった。42歳。

(そういえば城山三郎さんも亡くなったのだなあ。『素直な戦士たち』を読んだ。)

 彼の本は読んだことがない。せいぜい店頭で立ち読みしたぐらいだ。
 どちらかというと、『毎日かあさん』や西原さんのウェブページのコマ漫画で知ったようなものである。

 2001年の姿 (静止画)

カモのがんばらないぞ』 二人の愛情の深さに脱帽。
「・・・。一緒にいろいろな所。たくさん行きましょうね・・・。そう、たくさん・・・」
「ありがとう。そうしよう」

 NHK、@ヒューマンより。動画。お正月の様子。サイバラさんが何を言っても笑っているだけ。ひたすら優しい。

 寿郎社に最期のコラムがある。『旅のつづき』をクリック。これが二人の出会い。サイバラさんの真っ直ぐさ。鴨志田さんの誠実さ。

 リンクお断りというので直接リンクしませんが、鳥頭の城、「りえ蔵」の「日々まんが #26」は泣ける。

 『毎日かあさん』(3月18日分)の「もっかい子育てしたいなあ」は、子供が単に幼稚園を卒園するという以上の意味を持っているのかもしれない。きっとそうだ。

 公式ファンサイト

 浜辺に子供を連れていって、「生きていたい」とつぶやく。

 ……なんでこんなに泣けるんだ。涙が止まらない。この一年は断酒して、家族との時間を大切にしていたそうじゃないか。漫画に出てくる鴨志田さんは、息子と娘にひたすら優しい。今年に入ってから、『毎日かあさん』は突然東南アジアに行っていた。その漫画には、不思議な透明感があった。それは思い出旅行なのか。二人が出会ったタイ。

 安らかにお休みください。

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 上記、寿郎社のコラムより。

 とにかく今回何を、どのように取材したいのかを聞いておかねば仕事にならない。夕食を摂りながら打ち合わせをすることとなった。
 観光地メシに飽きていて庶民の味が恋しいと言うので、丁度ホテルから歩いて五分ほどの空き地が、夜になるといくつもの屋台が軒を並べて商売を始めると話すと、是非そこで食って飲みたいと喜んだ。
 ちょっと名の知れた人物になると、やれ衛生的にとか、化学調味料がだめだとか、日本食でなければ口に合わないとほざいてみたり、浅い知識をひけらかし香辛料の名をいくつか連呼したりするのが常なのだが、妻は逆に、きったない、くっさい、えげつない、市井の人々が日常口にするものをと、何度も口にした。
 食事はある意味その国を象徴するものだし、私は観光にきたのではなくて取材にやってきたのだから、とも付け加えた。
 その発言一つ聞いただけで、この女性の取材がきっと成功するようにできるかぎり手伝おうという気にさせられた。

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 丁度一年後。僕たちはアマゾンで一緒に仕事をしたのだ。
 取材も終わり、一人ビジネスクラスにいた彼女が「一人じゃ寂しいの」そう言って自分の横に座った。
「いろいろ考え過ぎるんだよ」
 僕はささやきながら彼女の手を強く握りしめた。
 それから二人はずっと手を離すことはなかった。

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■お知らせ■
 この原稿をもちまして3月20日 午前5時 鴨志田穣氏 腎臓ガンにより永眠されました。

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