スーパーに行った。高齢のおばあさんがいた。準備中のレジに行って、「あちらへどうぞ」と指示される。
私の後ろに来た。
ぎょっとした。腰が曲がっているのか、私のカートのハンドルをつかんでいる。
私の番だ。仕方なく「すみません」と謝って(!)彼女に手を離してもらう。嫌な予感。
かごをサッカー台に置いてほっとしていると、レジのおばさんが「こちらですね」と甘納豆を示す。「違います」 甘納豆なんて買っていない。
よくわからないが、くだんの婆さんが、甘納豆をレジ係に手渡したようである。「違います、私が先に並んでいたんです」 私の品物はこれだ、とかごを指さす。
「でも、同じことですから」とレジ係は甘納豆を先にバーコード・リーダーに通す。そのままババアは代金を払い、先に行ってしまった。ただの横入りではないか。
ババアが別の男(息子らしい)と合流したのを見て、ようやくレジ係は得心したようである。「すみません、私、わけがわからなくなっちゃって」 つまりは私とババアが家族だと思ったようである。
すごく胸の中にモヤモヤが残る。やはりこんなときには「ふざけるな!」「順番を守れ!」とビシッと言ってやる心の準備が必要だったのだろうか。
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スーパーの駐車場に、外国人さんがいた。私は買い物を終わり、カートを返却しに行った。通路の関係上、外国人(以下、トム)のそばを通る。鉄板が敷いてあり、押したカートががたんと引っ掛かる。がたん。二度引っ掛かった。
「がんばって」とトム。「サンキュー」と私。よくある言語交換状態。
トムは欄干に座って、スーパーの、買ったばかりであろうと思われる食材を袋からそのまま食べていた。
なんだと思いますか。
なんと、もやしです。醤油もつけずに。
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ポーシャがスーパーで風船をもらった。今回のは、ヘリウムでなくてただの空気だ。彼女は風船が大好き。ひもの代わりに付けられたプラスティックの棒を持って、「ふーしぇん、ふーしぇん」と振り回して大喜び。片時も放さない。
放した。上に「ぽーん」と投げ上げ、床に落ちたのを拾ったり、あるいは私が空中でキャッチすると喜ぶ。
そのまま、棚の上に落ちてしまった。ポーシャは手を伸ばすが、届かない。
「どうしよう」 そう言った。ちゃんと困り方を知っている。びっくり。
帰宅。風船を持ったまま家の周囲を走り回る。リノリウムのスーパーと違って、家の周りはコンクリートだったり、敷石があったり、平坦ではない。ぱあん。
「わっちゃった……わっちゃった……わっちゃった……」
目には涙。それでも大泣きするのは我慢している。
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