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義父を見舞う

 入院している義父のお見舞いにいく。スージー(妻)、ポーシャ(娘)、義母、そして私だ。私以外の三人は風邪気味でマスクを着用している。

 義父はベッドに寝たきり。顔がふくらんでいる。スージーが「スージー来たよ」と認識を確かめている。私の認識はもはやしない。ポーシャが「ポーシャだよ」と自己紹介。「ポーシャ、めんけべ(かわいいでしょう)」とスージー。すると「ああ、めんけ」と義父。インタラクションはこれくらい。

「手が細くなったなあ」と義母。私は初めて来たのでわからないが、そうなのであろう。なぜかベルトでつながれている。甲斐甲斐しくお茶を飲ませたり、布巾で体を拭いてやる義母。夫婦の、究極の姿であろう。

 帰りしな、ポーシャが「ばいばい」と手を振ると、義父が手を動かした。「握手したいんだよ」と義母。「風邪がうつると困るから……」とそのままにするスージー。それぐらいいいじゃないかと思ったが、何も言えなかった。

 義母が手を握る。「力いっぱい握って」「前より力が強くなったな」 反対の手も握る。

 義父の入院は2月7日に始まった、とベッドの札に書いてある。

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