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199 まどさん 阪田寛夫

 図書館より。ちくま文庫。

 誰でも知っている童謡『ぞうさん』。これは一般に親子のほほえましい会話と解釈されている。そうではなく、鼻が長いのをからかわれた小象が、「それが何だというの、これは大好きな母さんからもらった鼻よ」と平然とアイデンティティを宣言する歌だという、説がある。
 それを確かめたくてこの本を借りてみた。

#もし世界にゾウがたったひとりでいて、お前は片輪だと言われたらしょげたでしょう。
#でも、いちばん好きなかあさんも長いのよと誇りを持って言えるのは、ゾウがゾウとして生かされていることがすばらしいと思っているから。

 やはりそうだったのだ。

#私は象を書くために動物園に行くようなことはしません

 フィクションへの矜持がにじみ出ている。

 以下は私が気に入った詩。

#ペンギンちゃんが
#おさんぽ していたら
#そらから ぼうしが おちてきた
# サンキュー
#かぶって よちよち いきました 

 なんとなくおかしい。

 後半は伝記であるが、あまりおもしろいものではない。まどさんは「おぼえとらんのです」と口が重いのだ。

 まどさんの作品には、ほかに『やぎさんゆうびん』『ふしぎなポケット』『さかな』『一年生になったら』などがある。

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