« 検索フレーズ2011年4月 | トップページ | ウヰスキー127 »

211 シー・シェパードの正体 佐々木正明

 図書館より。扶桑社新書。

 著者は産経新聞外信部の記者。誠実な取材が光る。
 いきなり大ボス、ポール・ワトソンへ電話でインタビューをする。そこにマリコという日本人がいる。驚き。日本船に乗り込み収監されたピーター・ベスーンにも面接している。

 理性的で、メディア演出に長けたエコテロリスト、ワトソンの生い立ちもつまびらかにされている。カナダ、トロントで生まれた彼は海沿いの町に少年時代を過ごした。アザラシや鯨に親しんでいた。軍人だった父は厳格で、妻やポールに暴力を振るった。父は家を空け、母は他の男を引き込んだ。妊娠した母は病気を患い入院。その後父が帰ってきて、「母は死んだ」と一方的に告げる。

#ワトソンは長年の海賊船経験から、どのレベルまで妨害すれば、各国の治安当局が強制捜査に乗り出してくるかを肌感覚で知り抜いている。彼は、力では決して抵抗することができない強制排除の匂いを感じ取ったとき、適当な理由を述べて、さっとその場から逃げ去る。

 シー・シェパードに強硬策をとり、成功している国が二つある。ノルウェーとカナダである。ただしどちらもそれぞれの国の領海内で強制捜査や船舶差し押さえをしている。南氷洋で活動している日本とは事情が違う。

|

« 検索フレーズ2011年4月 | トップページ | ウヰスキー127 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 検索フレーズ2011年4月 | トップページ | ウヰスキー127 »