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212 万年筆ミュージアム 渡辺順司

 図書館より。丸善プラネット。

 ちょっと紹介しにくい。ミュージアムというから世界の万年筆を集めているのかと思いきや、そんなことはない。既刊書との差異を求めたのかもしれない。この本では万年筆の仕組みや歴史は一切語られない。あるのは背伸びしても買えない、もっと言うと存在すら知られない万年筆たちである。わかりやすく言えば、サミットで各国首脳に贈られ一度も使われないようなペンたちだ。

 モンブランの文豪シリーズ、パトロンシリーズ。葉巻そっくりのペン。ワニ革を巻いたペン。表面の蒔絵や美しい風景画、ラスベガスの夜景。個性のある彫刻(メディチの彫刻の違いなんて偏執的ですらある)。
 こんな商品もあるのだなあ、ということを教えてくれる。

 インクを入れて字を書く文房具というよりは、美術品というカテゴリーのいちプロダクトとして万年筆をとらえた本。
 ちょっと脱字や同じ内容の段落の繰り返しがあるのが惜しい。

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