262 月曜日は最悪だとみんなは言うけれど 村上春樹
図書館より。中央公論新社。村上春樹、編・訳。
編者がスクラップしていた現代アメリカ文学の記事、短編小説、エッセイをまとめた変な本。
特にカーヴァーの作品に対する編集者や妻テスの関与の記事が書きたくて仕方なかったのではと思う。
正直こういう本はカーヴァーやアーヴィング、トム・ジョーンズの作品を読んでからでないと楽しめない。この本から始めて「よし、これからアメリカ文学を読もう」という人はいないのではないか。
もちろんそんなことは編者は承知でしょうが、売れ行きが心配な本ではある。
ティム・オブライエンの二編、「ノガレス」「ルーンポイント」は純粋な短編小説で、無駄のない表現がいい。
#だいたいジョン・アップダイクさんとどんな世間話をすればいいのだ?
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