280 国産ロケットはなぜ堕ちるのか 松浦晋也
図書館より。日経BP社。副題、H-ⅡA開発と失敗の真相。
どうしてこの本を早く読まなかったのであろう。名著だ。著者の「ISASは好き、政治家嫌い」という感じはISASAKA、いや、いささかあるが、それでもここまで深く取材したことをわかりやすく表現できるのは著者しかいないであろう。
*H-ⅡAロケットが失敗したのは、予算がなくて実験を十分に出来なかったから。
*みどりが機能を喪失したのはソーラーパネルが壊れたから。また無意味なモジュール化構想を捨てられなかったことも遠因(衛星をモジュールで作り、スペースシャトルで飛んでいって交換する。設計が複雑で熱対策が難しくなる)。
*偵察衛星の性能が十分に作れないのに開発にゴーがかかってしまった。
#(測位衛星について)高精度の位置測定には電離層における電波伝搬の遅延や重力場を通過する電波に起きる相対論的な効果などの様々な補正ノウハウが必要となる。
#「宇宙開発はネクタイ」 (先進国の仲間入りのための見栄)
#「技術開発に『楽しみ』という要素はとても重要だ」(バート・ルータン)
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