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322 国際宇宙ステーションとはなにか 若田光一

 図書館より。講談社ブルーバックス。副題、仕組みと宇宙飛行士の仕事。

 宇宙飛行士でロボットアームの専門家、若田光一さんが国際宇宙ステーションと宇宙飛行士についての仕事について語る。

 ブルーバックスであるから表現は平易なのだが、内容は専門的である。特に著者がNASAで教官を務めるロボットアームについてはこれを読むだけでちょっとした知識が得られる。
 コロンビア事故以来アームの先端に付ける装置(OBSS)で損傷がないか調べることになったが、著者はその開発を担当した。
 宇宙飛行士に最も求められる能力は何か。著者は「運用のセンス」と答える。これは禅問答である。言葉を替えただけだ。もう少しわかりやすく言うとこうなる。
#運用とはオペレーション、つまり機械を動かしていくことだ。
#あらゆる状況を想定し、合理的かつ柔軟な思考で、どんな事態が発生しても「安全」で「確実」にそして「効率よく」目的を達成しなければならない。

#私はNASA宇宙飛行士室のロボットアームの教官宇宙飛行士を務めているが、医師出身のロシア人宇宙飛行士のロボットアームのスペシャリスト認定試験の評価をしたことがある。操作全般において彼は非常にセンスがよかった。
 元軍人、元パイロットだけではない、ということ。

#リーダーに必要なのは、"Trust, but Verify"(「信ぜよ、されど確認せよ」)の精神である。

*T-38ジェット機の操縦訓練では、バッグライドというキャノピーをカバーで覆った訓練を好んで受けた。ミッションスペシャリストは計器飛行資格は要求されないが、いい訓練の機会だと挑戦した。

*NOLS(登山訓練)では2チームで同時登頂を目指した。もうひとつのチームはコロンビア空中分解で亡くなる仲間のチームだった。

#"Question and do not defend"(航空機設計者、バート・ルタンのモットー)

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