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351 40歳から何をどう勉強するか 和田秀樹

 図書館より。講談社。

 東大卒の優秀な精神科のお医者さんである。
 中年の人に勉強へのやる気を燃やす本。とは言え、何を勉強するかについては文系理系にこだわったり、夜学を進めたりパソコンに奥手だったりと時代遅れの感を否めない。それより散見される脳科学の知識が勉強になる。いささか心理学のイロハの感もあるが。

*ストレスがあると脳内のホルモンのバランスが崩れて記憶力が悪くなる。
*メタ認知ができていないと、状況や感情に左右されて、誤った判断を下す
*日本人の多くは「英語は読めるが、聞けない話せない」と信じているが、TOEFLの成績を見る限り、日本人が一番できないのは聞き取りでなく読解である。

*人間の主たる動機というのは、内なる本能の欲望に動かされているのか、あるいは周囲の人間との関係性のために動かされているのかというのは、精神分析理論の根幹を巡る論争となっている。
*現在の精神分析の世界では、外なる人間関係によって動かされているという考え方の方が有力になっている。

*ソーンダイクやスキナーは「賞と罰が伴わないと学習はなかなか成立しない」という行動主義心理学を説いた。
*ハーローは、おもしろがってパズルを解くサルに、解けたら餌をあげるという賞を与えると、その後パズルを解かなくなると報告した。
*人間も同じように、パズルを完成させると1ドルの報酬をあげると、休み時間にパズルをすることが少なくなったという実験がある。
#外的報酬を与えると、もとあった知的好奇心が失われる
*やりたいこと、おもしろいことがある場合には外発的動機付けはいらないが、やる気が起きないときは外発的な動機を用意しないといけない。

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