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379 教えることの復権 大村はま/刈谷剛彦・夏子

 図書館より。ちくま新書。
 伝説の国語教師、大村はま。その教え子と夫の教育社会学者が書いた、教わる側からの視点を持ったユニークな著。

*子供の漢字の間違いの種類はそんなに多くない。違った別の字を書く、よく似た字を書く、音が同じ字を間違える、意味が似ている字を書く、偏やつくりを間違える、点一つ線一つ足りなくて間違える。
#そういう分析がちゃんと教師の側にあって、テストはその判定のために出題されるのでなければならない。この病気を持っているのは、クラスの誰と誰だ、それを診断するために問題を作っている。

*研究授業で作文の助言をもらった子供が、「書けました、これはどこへ入れたらいいでしょう」とそばの先生に聞いた。その先生は頭をなでて、「それはこのいい頭が考えるのよ」と言った。
#研究会でも大変好評でね、暖かな先生の姿としてほんとうにいいってほめる声があがりました。でも私一人むっとしていた。それじゃ何も教えていないでしょう。
*私だったら文章を読んだあと、考える焦点を三つぐらいだして、それはこのいい頭が考えるのよ、とやる。ヒントも何も出さないでは教育にならない。

*よく廊下で生徒を呼び止めて、ちょっと、○○って字を書いてみて、なんて言って、その場で書かせたりしたものでした。この前、書けなかったでしょう、って。そりゃ緊張するでしょうね。でもそのかわりうまくかけたら、ご褒美にあのころ人気のあった記念切手をあげたりしていたんです。ちょっと面白く、しかも緊張するのが大事なんですよ。
#なるべく難しい顔をしないでね、廊下でちょっと呼び止めるなんてことを繰り返すだけでも、ちがってきますよ。

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