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381 ありがとう自衛隊 佐藤正久

 図書館より。ワニブックス【PLUS】新書。ブランド名に墨付き括弧とは。副題、ヒゲの隊長が綴る日本再興奮闘記。

 著者はイラクで有名になったヒゲの隊長さん。であるからして身内の自衛隊の素晴らしさを説く本になっている。
 国を守る人達の、強さと優しさを爽やかに書ききった好著。著者の穏やかな筆致も見事。

*海で発見された遺体は損傷が激しく、海自の若い艦長は足が震えて何もできなかった。それを見たベテランの副長が、「艦長、ご遺体に触れてください」。若い艦長はそれで落ち着いて以後怯むことなく指揮を執った。

*ほとんどの隊員は被災地に戦闘服を二着しか持っていっていない。濡れたり、腐敗した体液で異臭を放つ戦闘服も十分着替えられない。どうして着替えを持っていかなかったのか? それは『事業仕分け』で隊員の被服費が削減されてしまったからである。

*炊事車は被災者のために使われるので、隊員の食事は乾パン、缶詰、レトルト(米飯含む)のみ。
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 こんな素晴らしい炊事車両があるのに、被災者のために使い、自分たちは冷えたレーション。

*お腹をすかせた被災者に、自衛隊員が自分の食料をこっそりと配った。これはルール違反です。
*「もらっていいんですか? あなたの食べる分がなくなってしまいますよ」と被災者。
*「しっかり食べていますから、大丈夫です!」
*自衛隊員の口癖は「大丈夫です!」
*上官たちもこのルール違反は見て見ぬふりをした。
 この本のハイライト。「しっかり」なんて食べていないよ! 泣かせるな。

*レトルト食品ばかりなので口内炎になってしまう。野菜ジュースやビタミン剤の差し入れが喜ばれた。

*シビリアンコントロールが誤解されて、背広組が制服組の上に立ち管理する形になっている。他国では並列ないし混在している。
#これに関しては石破茂代議士が防衛大臣を務めている時に正常化させようと尽力され、かなり状況が変わりつつあるのですが、一昨年の政権交代により、すべてが元に戻ってしまいました。

*事業仕分けで「自衛隊の制服は高すぎる。縫製の安い中国製にすれば」と言われた。中国と緊張関係になるかもしれないのに、「安い外国製を着ろ」とは侮蔑以外の何物でもない。

*騙されて「歴代の隊長は必ず出場しています」とフルマラソンに出たが、著者は3時間20分台で完走した。43歳。

#3月16日、天皇陛下から自衛隊、警察、消防、海上保安庁に対して、労をねぎらうお言葉をいただきました。
#その時に最初に名前を挙げていただいたのが自衛隊だったのです。
#そのお言葉により、疲弊しきっていた自衛隊員たちの士気が、これ以上なく高まったのは言うまでもありません。
 お言葉って大事ですね。

 震災の2ヶ月後、北海道にフェリーで渡ったのだが、自衛隊と同乗した。勤務を終えた北海道の部隊の方々だったのだ。

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