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403 万引きさせないお店にする法 豊川奈帆・加藤和裕

 図書館より。中経出版。

 カバーのアニメ絵でそういう本かと思ったが、中身はガチンコ勝負である。豊川氏はセキュリティ会社、加藤氏は三洋堂書店の社長。万引きの分析、防止装置の解説、刑法の解釈、と本気の本気。「真似されるから詳しくは書かない」と興味本位の立場は取らない。あくまでも漫画の万引きに悩む本屋さんのための実用書である。

*平成18年5月に刑法が改正になり、窃盗罪に罰金刑が設けられた。以前は「盗む人は金に困っているので罰金刑は意味がない」とされていたが、現在では金銭的に余裕があるのに転売目的で万引きをする人が増えたから。

*声をかけることで「覚えられた」と思わせる
*未成年でも警察に行く。説諭で済まさない。
*窃盗痕跡物(タグなど)の落ちていた場所を地図に書き、トレーシングペーパーを重ねることで多発地帯を特定する
*店舗内捕捉; 万引きは店を出た時に発生するのでなく、自分の支配下に置いた時に発生する。警察や弁護士とも相談済み。
*犯人捕捉に費やした人件費も損害賠償の対象として請求する。「捕まったら、商品を返せばいいだろう」「お金を払えば許してもらえるだろう」という淡い期待を打ち砕く
*刑法犯少年(20歳未満)や触法少年(14歳未満)の扱いは、少年法を熟知した少年課の警察官に任せたほうが早い
*内引き; 社員やパート、アルバイトなどによる内部不正。2009年アメリカの調査によると、ロスの43%が内引き、35%が万引き、14%が管理ミス。

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