415 貧困なる精神 B集 本多勝一
図書館より。朝日新聞社。副題、「学者」について学者たちに問う。
(抜けていたB集を借りることができました。)
副題は西部邁の東大問題。今となってはもうわからない。
それより本書の後ろ半分はすべてアイヌ問題を取り扱っている。異例なことだ。フェリーで苫小牧東港に着くたびに、開発されなかった広野が目に飛び込んでくる。
*北海道の田舎町で子供の交通事故があり、輸血を受けた。その子供の祖母が言った。「みなさんのおかげで助けていただいたけれど、一つ困ったことができました。輸血によって孫の体のなかにアイヌの血が入ったからなんです」
#(『瀬戸内海方言辞典』を刊行した)藤原(与一)氏のいま一番の心配は、「生命に限りがあることです」
#長寿が条件の厳しい学問分野
「手塚治虫先生の思い出」では「小さな音楽隊」という漫画を載せている。中学生のとき「墨で書く前に鉛筆で下絵を描く」ことも知らなかったので、手塚治虫氏に「漫画原稿の描き方」を質問する手紙を書いた。それに返事が来た。古きよき時代。その方法に従って漫画を書いた。その漫画が、うまい。カエルがキリギリスと演奏する話。
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