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406 14歳の心理学 香山リカ

 図書館より。中経出版。よみは「ちゅうけい」。

 精神科医が思春期の娘を持つ父親のためにわかりやすく書いた本。わかりやすくしようと、本文にはゴシックあり、桃色のマーカーあり、さらに鍵括弧多用で、マーカーのつけすぎでわかりにくくなったノートのようになってしまった。
 全部で5章しかないのに、2章と3章の一部、4章と5章は他著からの再録である。いい商売だ。

*母親をタリウムで殺害しようとした伊豆の国市の少女は、異性とおしゃれのことしか頭にないような同級生たちやお金や人間関係の事で頭がいっぱいの母親世代の女性達の「女性性」と「世俗性」に対して激しい嫌悪感を抱いていたはずです。

*大学で尾崎豊の歌詞を配り、DVDを見せるが、「この気持ち、わかります!」と共感する学生が年々減っている。「ネガティブな自分にひたりたいだけ」「この人にとっての自由ってなに?」「恵まれているのにワガママ」「窓ガラスを壊すのよくない」

*セカチュー; 愛する対象を失った人が、悲しみのどん底からすこしずつ立ち直り、思い出を美しく昇華させて現実に立ち向かえるようになるまでの心のプロセスを「喪の作業」と呼ぶ。

*ネット心中; 「なぜ日本だけ?」ではなく、世界中の若者が直面しつつある問題に、日本の若者は一歩先に向き合ってしまった。それは「ドクターキリコ事件」から始まった。

*現実感のない傍観者感覚が強まり過ぎて日常生活にまで支障をきたした状態を、離人症と呼ぶ。
「私が私である」「これが現実である」という感覚が崩壊しているが、知的能力や判断力などは正常に保たれる。

*拒食症の女性; きっかけは「夫に好かれる体になること」だが、「ガリガリにならなければならない」という目的にすり替わった。

*美容整形によって得られるのは「自信」でなく「安堵」であること。言い換えれば、美容整形とは「自分の顔を獲得する」作業ではなく、「自分の顔を手放す」作業である(中村うさぎ)

*共通の目的をもつ職場の方が、家族よりもコミュニケーションは簡単
#娘とうまくやりたければ、まず妻とコミュニケーションを
#妻や娘は夫の言葉を待っている

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