417 目利き力 藤巻幸大
図書館より。PHPビジネス新書。副題、ぶれない判断ができる47の習慣。
一言で言うと、「なんでもやる元気」。変な色のシャツでも着てみる。人との出会いを大事にする。初対面でも「どこかでお会いしましたね」ととぼけて食いつく。パーティー大好き。手品やおもしろグッズが好き。百円ショップも好き。「メガネにこだわりがありませんか?」と仮説をぶつける。出会ったら面白そうな人達をつなげる。
そういう啓発系の文章が並んで、飽きてきたところに「実践編」。デートで三崎のマグロを食べさせたり、ビーチサンダルの老舗にエスコート。
*縦軸がフォーマル・インフォーマル、横軸がデコラティブ・シンプルのマトリックス
*アメリカのバーニーズのジュエリー売り場では、熱帯魚の水槽に指輪が沈められていた。
*部下が上司にプレゼントする習慣があるが、逆だ。あなたが上司ならいいものを部下にプレゼントしよう。
#セレクトショップとは一つのブランドだけでなく、オーナーのセンスでセレクトしたさまざまなブランドのアイテムが並ぶ店のことだ
*商品にストーリ-(スタイルの提案)、フィロソフィー(背景にある考え方)、ヒストリー(ブランドの歴史)があるか。
*自己分析マトリックス; 縦軸にモダン・クラシック 横軸にクール・ウォーム
#ブームの陰には仕掛けがある。まずは疑いの視線で眺めてから
*人脈を作る5つのS; シンプル スピーディ センス スマイル しつこく
*グローバリゼーション以来「会社は誰のものか?」などというくだらない議論があった。株主のものだなんて、冗談じゃない。経営が数字で表されるようになった。人間の生き生きした経済活動を数字に落としこむ。「楽しい仕事」「ワクワクする仕事」から、「儲かる仕事」「利益率のいい仕事」へシフトした。その米国型金融資本主義の結末はご存知のとおりだ。リーマン・ショックで化けの皮が剥がれ、その余波が続いている。
#「目利き」になるということは、つまり人間礼賛、ルネサンス。
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