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428 恋する寄生虫 藤田紘一郎

 図書館より。講談社。副題、人の怠けた性、ムシたちの可愛い性。

 おなかにサナダムシを飼っていることで有名な先生。一度読んでみたかった。
 なぜ多くの生き物には性があるのか。それはさまざまな環境に適応するために多様性を保つためだ。なぜ人間には個性があるのか、それは命が子孫を残すためである。

#ゾウリムシを接合させないでおくと、六百数十回ほど分裂したところで死んでしまう。

*タラバエビは途中から雄になって精子を生産する。さらに大きくなると雌になって産卵する。なぜかというと雄の繁殖能力は体の大きさに関係がないが、雌は体が大きいほど産卵数が増えるからだ。
*逆にサンゴ礁にいる魚の多くは小さいころ雌で、大きくなると雄になる。これは体の大きい雄でないと縄張り争いに勝てないからだ。

#同じ人間同士の生食までも拒否しているセックスレスの日本人たち。性の粗暴化の一方で、イメージとしての性産業によってたとえば、「少女への性的妄念」ばかりを持ち続ける日本人。

#性生活の喜びというのは、他人との交わりの中で「自我が崩れること」の喜びである。わかりやすくいえば、何が出てくるかわからないことを楽しみ、新しい自分を発見する喜びなのだ。

 そしてあとがき。

#最後に(略)講談社生活文化局第四出版部の津田千鶴さんに心より感謝致します。津田さんのあたたかいまなざしと、あふれるばかりのフェロモンがなければ本書は世に出なかったものであることをつけ加えておきます。

 どんな人なんだ、津田千鶴さん。

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