441 カラスなぜ遊ぶ 杉田昭栄
図書館より。集英社新書。
著者は脳解剖が専門だが、いつの間にかカラス博士と呼ばれるようになってしまった。面白おかしく取り上げるメディアの対応をぼやいているのがおかしい。
野口雨情に『七つの子』という歌があるが、カラスは7羽の子供を産めない。雨情が職探しをしていたとき、自分の7歳の子供を抱きしめたというエピソードがある。
気楽に書いた本なのはわかるが、カラスの研究についてはちょっと物足りない本。
*昔イヌもカラスも三本足だった。イヌが神様にもう一本をお願いしたら、カラスの足をさずかった。イヌがおしっこをするとき片足を上げるのは、神様からもらった足が汚れないように。
*研究にもらったカラスを上野から宇都宮まで輸送すると2時間かかる。カラスは基礎代謝が高いので、段ボールに閉じ込めておいたら二十数羽のうち一羽しか生存していなかったことがあった。今では大型犬用の檻を使っているが、羽毛やほこりが飛んでマスクを着けないといけない。
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