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458 目玉かかしの秘密 城田安幸

 図書館より。ちくまプリマーブックス。第45回青少年読書感想文全国コンクール高等学校の部課題図書。

 著者はちょっと変わった生物学者。専門は進化生物学で、まず話題はカイコの目玉模様から始まる。模様を進化させるに飽き足らず、紙で作った目玉を貼りつけた。ケムンパスに躊躇するムクドリがおかしい。
 動物行動学の実験は100%そうはならないのがおかしい。「個性だよ」なんて科学者らしからぬ鷹揚な態度がいい。
 どうしてそうなるか。著者は名前で仄めかされているように沖縄の出身である。
#子どもと大人の意見が対立したら、子どもの側に立つ。
 この文章は「先生と学生」「妻と自分」「野生動物と人間」「殺すものと殺されるもの」と続く。
#要は「多数よりも少数者の側に、加害者よりも被害者の立場に立つ」

#高所恐怖症の空飛ぶ鳥がいたら、楽しいな。もっとも、学問が大嫌いな大学生がいるから、それほど珍しくもないか……。

#彼(ニコ・ティンバーゲン)の実験方法は本当に的を得ている。

*全日空にバードストライクを相談されて、冗談半分に「ジェットタービンに目玉模様を描いては」と言った。数カ月後、全日空と日本航空がジェットの目玉模様についてお互いを特許の侵害だと争った。
 こんなふうにアイデアを何度も盗まれているお人好しの著者。

#ある学生と会話をしていて、驚いてしまった。彼の考えはこうだ。「カルガモなんて皆いなくなっても、いいじゃないですか。(略)人間は何も困らないんじゃないですか」。困るか困らないかではなく、その行為そのものが正当なものかどうかということで判断すれば、自分の主張が果たして正しいかどうか、すぐにわかるだろう。

*(1993年のカラスシンポジウムで)当時、京都大学理学部動物学教室教授だった日高敏隆さん(略)と僕が、それぞれ基調講演をした。

 昔のパソコンのペイントソフトで描いたらしきイラストがいい味を出している。

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