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448 カラスの早起き、スズメの寝坊 柴田敏隆

 図書館より。新潮社、新潮選書。副題、文化鳥類学のおもしろさ。

 新潮選書はもっと固い内容かと思ったら、元は月刊誌の連載エッセイ。一話完結だからナイトキャップにちょうどいい。鳥の種類は多岐にわたり、目次を前から拾ってもモズ、アオバズク、コジュケイ、セッカ、ハト、にわとり、サシバ、……。特にウミウの観察に詳しいようだ。

 さらに重厚なのは著者の教養。東西の古典から自分の体験まで引き出しが多く、すばらしい一冊。
 薮内正幸さんのイラストも美しい。

#塒(ねぐら)

#でもそういう我々も、はるか昔ニキビ華やかなりし頃は、ゲートルを短く巻いてズボンをダブダブにし、「ケツ鞄」と称する尻より低く下げた背負い鞄、グリースを塗りたくって、カミソリで切れ目を入れたテカテカの学帽、白く太い鼻緒の朴葉の高下駄をはいて闊歩していたのだから、(略)

#アメリカの生態学者、E・P・オダムの計算によると、渡り鳥は、体重の二七パーセントの脂肪蓄積で九五〇キロメートルを無着陸で飛ぶことが可能であるという。

*タンチョウヅルが漫画化されたマスコットの尾羽が黒かった。本物は白いのでクレームをつけたが、当局は「高名な画家のデザインなので直せない」。
*郵政省が記念切手にサザエを描いたとき、角の付き具合が出鱈目なので、日本貝類学会の有志が訂正を申し入れたら、「あれは芸術院会員の高名な画伯が描かれたもので、訂正する必要はない」。
*貝類学者は機関紙にその画家の名前を冠したサザエと題して、「日本の切手に選ばれるくらいだから高名な貝に違いあるまい。でもまだ見つかっていないので我々学者の怠慢だ」と掲載して鬱憤を晴らした。

 日本貝類学会、ツワモノである。
まちがい切手 郵便関連

*日本鳥類保護連盟の「あなたの愛鳥度テスト」
*小鳥のヒナをヘビが襲っている
*①キャッと言って逃げる
*②ヘビを叩き殺す
*③ヘビを捕らえて遠くへ持っていく
*④何もしない
*正解は④。

*鵜飼いのウの紐には指二本のたるみがあって、小さい魚は飲み込める。

*サギは白く、クロサギは黒く、シロクロサギは白い。

*カラスを捕らえるオーストラリアン・トラップ
*金網で囲った立方体の天井にカラスが入れる隙間を設けただけ。カラスは餌を取ろうと翼をつぼめて飛び降りるが、出るときは羽ばたかないといけないので翼が邪魔で隙間を通れない。しかしこれに引っかかったのはその年生まれの若鳥がほとんど。
 素晴らしいアイデア。

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