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461 発達障害児の思春期と二次障害予防のシナリオ 小栗正幸

 図書館より。ぎょうせい。

 著者は少年鑑別所や少年院で叩き上げたベテラン。発達障害により周囲と問題を起こしてしまう子供にどう接したらいいか、的確に語る。
 専門書なのに読みやすいのは、著者の「私は」というスタンスである。科学なら許されないが、この分野では体験談が力強さを持つ。

#Cさんなら、私に言われなくても、わかっていると思うけれどね
 子供のプライドを満たす一言。

*非行少年は小学校の高学年頃から飲酒や喫煙を経験する。セックスにしても、バイクにしても、多くの学友にはできない大人の行動を平気でする自分は、友達より優位に立っているかのように錯覚されるのである。うまくいっていない自己イメージの払拭につながる刺激は、彼らにとってたまらない魅力であろう。

*趣味もなく、友達もいない子供は、興味関心の持ち方が自己愛的(自己中心的)になりやすい。グロテスクなもの、危ないもの、性的なものなどの偏執的な興味や感心が強すぎる子供は、間違いなく生活面に豊かさがない。

*恋愛というものは、決して社会的なものではない。むしろ、社会的見地からすればアブノーマルなものが恋愛であろう。

*ほめ殺し; 10分でぼんやりするタイプには、まだしっかりしている8分目のところで、「◯◯君、今日は先生の話を聞いてくれてうれしいな」とほめる。怪しくなってから「聞いていますか」と指導するのと大違いである。
*その後、ほめる代わりに「にっこりする」というやり方を使う。

*勉強はしない、と決めた生徒には「あっそう」と返す。否定も肯定もしていない微妙な言い回しだが、かと言って子供を無視する表現でもない。

#家庭や学校という環境は、まだ約束破りが許される場所でもある。だからこそ、子どもたちが社会へ出て行くまでに、「約束を守る練習を十分積ませたい」これが私の持論である。

*非行発覚後の対応
*「万引きは悪いことだ」と事実のみを告げる
*「○○君もわかっているとおりです」
*×「気づいてくれてよかった」 肯定的な表現はしない。「許してもらえた」と誤認する。
#「これからのことを考える前に、被害者に謝罪する必要があります。いつ被害者のところへ謝りに行くかは、被害者の都合を聞いてからみなさんに連絡します」
*×万引きについて説諭すること わかっていることを説諭されると、子供は「うるさい」と思う
#子供に謝罪させるのは重要なけじめのつけ方なので、この手続きを省略してはいけない。
#その場合、謝罪は絶対に保護者同伴で行うべきである。被害者に頭を下げる保護者の姿を、子供に直視させることに大きな意味があるからだ。
#被害者に謝罪する保護者の前では、たいていの子どもが神妙な態度を示すものである。
*×自分の失敗を後悔させること 少年非行の専門家なら効果がないことを知っている
*それではどうすべきか。子供の視点を未来に向けることである。「君が再度非行を引き起こした場合と、非行を起こさなかった場合とで、君と家族の関係、君と学校の先生との関係、君と友達との関係、そして君の進路はどう違ってくるのかを考えてみよう」 一度に全部よりは小分けにした方がいい。

#保護者が求めている最終戦の苦情処理を後回しにして、保護者との人間関係改善をなさろうとすることが、保護者の怒りに火をつける要因になっていないか
*学校の先生方、「むずかしい保護者が多くて」と歎かれる前に、子どもとの人間関係を良くしてほしい。

*簡単に「保護者の愛情不足」と言ってはいけない。単なる料理下手かもしれない。

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