« 懸賞白書15「涼風涼お名前お手本」 | トップページ | 宮谷理香ピアノコンサート »

545 カエルのきもち 千葉県立中央博物館・監修

 図書館より。晶文社出版。

 妙に本としての連続性が感じられないなと思ったら、博物館の特別展示を本にしたものだそうだ。それは決してわるいことではなく、カエルを多方面から見ることに成功している。
 なぜカエルは日本人に身近であったか。それは稲作文化だからだ。しかし近年田んぼが減っている。あるいは用水路にU字溝がはめ込まれ、落ちたカエルが上れなくなっている。

 著者の一人も言っているが、表紙イラストが秀逸である。二つの瞳には人間が映っている。一つはすでに述べた田んぼのお百姓さん。もう一つには子供の姿。子供はカエルと遊び親しんでいたのだ。ときどき残酷であっても、生物の体や命の大切さをカエルに教えてもらっていたのだ。

*カエルはおなかから水を飲む。のどが乾くとおなかを水に浸したり、湿った土にくっつけておなかの皮を通して水を吸収する。

#イボガエルにさわるとイボがうつるって本当ですか?
#それはうそです。/(略)イボガエルという名前のカエルはいません。
*主としてヒキガエルやツチガエルのことを指しています。
*イボはうつりませんが、イボから出る分泌物には毒があるので気をつけましょう。
*アマガエルの粘液にも毒性があることがわかっています。これらのカエルにさわったときは、手を必ず洗うようにしてください。

*87ページ 田んぼのカエルの見分け方
 これは保存版。11種類のカエルが枝分かれで分類できる。

|

« 懸賞白書15「涼風涼お名前お手本」 | トップページ | 宮谷理香ピアノコンサート »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 懸賞白書15「涼風涼お名前お手本」 | トップページ | 宮谷理香ピアノコンサート »