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562 カネを積まれても使いたくない日本語 内館牧子

  図書館より。朝日新書。

 本人も言っているがこの書名も品がない。毒を制すには、ということか。
 こういう言語ものは薄々みんな感じていることで、いかに具体例を収集するかでおもしろさが変わってくるが、これはよく集めている。言葉の乱れはないかとメモを片手にテレビを虎視眈々と見つめている姿が想像できておかしい。

*れ足す言葉; 美味しいそばの食べれれる店を、ネットで見れれたから、行ってみたら、気軽に飲めれるし、夜に出れれる人とか、来られれる人を誘ってまた行こうと思う
 この例文はさすがに創作。

#「頂く」を他人の行動に使うことが多くなり、目に余ります。他人の行動に対し、「……下さいますよう」とすべきを「……頂ますよう」になっているのは不愉快です(岩手県の女性)

*2001年11月に厚労省が国立病院に医療サービスの向上のため、「患者の呼称の際、姓(名)に『様』を付ける」と通達したら、「患者様」と呼ぶようになった。

*町行く人にマイクを向けると必ず語尾を引っ張るので聞きたくない。チャンネルを変える。(投書)

 高低アクセントの表現に、例を出すのだが、それが的確だ。
 サポートをビロードのように。キャサリンを呼び鈴のように。プレハブの校舎で授業をプレハブの電車で修行のように。議員を死因のように。いざ勝負をいざ丈夫のように。拉致を町のように。メトロを目玉のように。クオリティをクオリ亭。オプションを立ちション。ケーブルをテーブル。言語を団子。アライアンスを洗い箪笥。
 この列挙は拍手。

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