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565 まんがで読破 クリスマス・キャロル ディケンズ

 図書館より。イースト・プレス。

 クリスマスを舞台にした物語は数あれど、これは最高の寓話の一つである。第一の精霊が女の姿をしていたり、ベルとのダンスおよび結婚生活など脚色はあるが、むしろわかりやすい。高い画力がスクルージの変身に説得力を持たせ、エンディングは感涙ものである。

 自分の葬式を見せた第三の精霊にスクルージは頼み込む。
#確かに以前のわしならばこのような結末を迎えたでしょう… だが今のわしは違う!! 今の生き方を変えれば未来を変えることができるはずだ!!
 精霊たちは最高のカウンセラーである。いいカウンセラーは結論を押し付けず、クライアントが自分で答えを言うように援助する。

 雇われ人のクラチットは「スクルージさんに」乾杯しようとするが、妻はグラスを置いてしまう。「私はあの人にお礼を言う気にはならないわ」「これお前 子供の前で……!」
#な…なんだ? この空気は… わしの名が出たとたん笑顔が消えて

#わしが今まで孤独から抜け出せずにいたのはすべて自分で招いた結果だったのだ 満たされない自分に人を救うことなど筋違いだと思っていたが…そうではない 人は人を満たすことで自分を満たすことができる! 人に対する思いやり…慈善・社会への福祉! それこそがわしの成すべき務めだったのだ!

 エベニーザという名前に違和感があった。手持ちの新潮文庫『クリスマス・カロル』(初刷昭和27年)ではエブネゼル。おそらく今のほうが原音に近いのであろう。だが妹は、昔はファレで今はファン。これはどういうことか。

  

 「まんがで読破」シリーズの評価の高いことよ!

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