« 598 夫婦で年収450万円でも子ども二人とマイホームを持つ方法 たけやきみこ | トップページ | 週末の過ごし方20140406・ウヰスキー210 »

アナと雪の女王

 劇場。私はyoutubeで"Let It Go"のシーンを見てこれは見なければいけないという衝動に突き動かされたが、家族にはそのモチベーションはない。スージーは相変わらず出不精だし、頼りのポーシャも「ドラえもんの方がいい」とつれない返事。予定に30分遅れでやっと連れ出したが「映画をやめて男鹿(観光地)に行こうよ」「プールがいい」という調子。
 だから到着したときは姉エルサの戴冠式の直前で、アナとハンスが出会うシーン。

 場内はほぼ満員。遅れて行った私は前の列の左の端っこというもうワーストなポジション。

 お話はちょっとご都合主義。吹雪の中遠くから走ってくる二人がお互いの位置も知らずにうまく出会えるものか。
 雪だるまオラフの体がばらばらになって変な結合をすると場内のちびっ子が笑う。ディズニーの「こういうのやれば笑うでしょ」というあざとさが鼻につく。
 またそのオラフが「真実の愛が氷を溶かしたんだ」と台詞で説明してしまうのがお子様向けか。
 脚本は『シュガー・ラッシュ』の人だという。あれは伏線がばちばち決まって爽快だったが、今回はそんなこともない。
 これは勝手な思い込みだが、トレーラーでオラフが「アナのためなら溶けたって平気だよ」と言う。アナを助けるためにオラフが暖炉に火を点ける。見にいく前私は「ここできっと号泣する」と覚悟していたのだが、なんとオラフの顔が溶けるというギャグシーンでしかないのだ。

 この物語ではドアが隠れテーマになっている。氷の城のドア。アナを監禁するドア。ドアを開けてハンスに接近するアナ。エンディングでは「扉を開こう」と明言される。しかし英語の"Let It Go"では"slam the door"とドアが言及されるが、日本語の「ありのままで」ではドアについて一切触れられないのだ。それではエンディングで「扉」が突然に感じられるではないか。

 期待が大き過ぎたと言えばそのとおりなのだが、例えばスージーはアナが身を挺してエルサの前に立ちはだかるシーンで泣いたという。星三つか、四つかな。

 とここまでくさしておいて、"Let It Go"(ありのままで)のシーンは最高だ。映像もいいが、歌詞が最高だ。私はこれを聞きながら、「回教圏の女性が聞いたらどう感じるかな」と思っていた。封建制女性観からの脱却。このあとラジオでこの歌を聞くたびに目頭が熱くなってくる。存分に魔法を投げ、諸手を挙げて橋を渡り、ぎゅっとガッツポーズをする。妹との喧嘩の原因となった手袋を投げ、ケープを風に捨てる。吹き替え版で見たので松たか子の歌が力を与え、魂を動かす。

 物語上「一人になって自由に生きるのよ」というエルサの歌をアナが「冬を止めるのよ」と否定するのはちょっとはてなだが、「真実の愛」でハンスとアナが接吻して終わりという予定調和をいい意味で裏切ったプロットはさすが。

 映画そのものは星三つだが、劇中歌ということになっているテーマソング"Let It Go"の歌声、歌詞、映像のトリニティの奇跡に星プラス。

おすすめマークほい! ★★★★★

|

« 598 夫婦で年収450万円でも子ども二人とマイホームを持つ方法 たけやきみこ | トップページ | 週末の過ごし方20140406・ウヰスキー210 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 598 夫婦で年収450万円でも子ども二人とマイホームを持つ方法 たけやきみこ | トップページ | 週末の過ごし方20140406・ウヰスキー210 »