606 まんがで読破 分析心理学自我と無意識 ユング
図書館より。イースト・プレス。漫画、バラエティ・アートワークス。
分析心理学を漫画化しようと思ってもたぶんユングさんが内省するだけの話になってしまうであろう。というわけでフロイトと袂を分かってからの半生を淡々と描く。いい年をしたユングが石や砂をいじるところは箱庭療法の萌芽としておもしろい。
*一つの物体の中に明るい部分と暗い部分が存在している。光と影は一体となって存在している。他人のある部分が嫌いだと思っても、それは自分の影を他人に投影してみている。影を処理するにはどうしたらいいのか? 「処理しなければならない」という考えがそもそも犯しがちな誤り。光と影は両方が揃って一つの個体である。例えば男性と女性は対立するものであるが、お互いが歩み寄ってはじめて新しい命が誕生するのだ。
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