616 昆虫を採る楽しみ 奥本大三郎・監修
図書館より。青春出版社。副題、カブトムシ、クワガタ、蝶、セミ、トンボ……。
監修者は東大仏文科を出て、埼玉大学の教授。ファーブルの解説書や訳書もものしている。
監修?と思ったら奥本ら日本昆虫協会の人々の座談会をまとめて一冊の本にしたとのこと。編集者のご難儀を感じずにはいられない。
書名通り虫の取り方について実践的に解説してある。「セミは気配を感じるからいきなり近づくな」「セミが見つからないときは樹皮を横から見よ。ポコっと出っ張っているのがセミだ」など、夏の暑さや林のにおいすらしそうだ。
残念なのはイラストの少なさだ。同定方法を一生懸命言葉で説明しようとしているのだが、イラストがあればすぐにわかるのに、と隔靴掻痒の気分になることが多い。
*カブトムシはカブトムシ一種類
*刺激を与えるとカブトムシはしがみつくが、クワガタムシは落ちる
*昆虫の多くは針葉樹より広葉樹を好む
*糖蜜採取法; 黒砂糖200グラムを同量の水で溶き、焼酎と酢をそれぞれ100㏄加えて混ぜる。水をビールに代えたり、焼酎を泡盛にするのも効果的。
*慣れたカマキリはミルクを筆に含ませたり、脱脂綿に含ませて口元へ持っていけば、よく飲む。幼虫から成虫までミルクで育てることができる。
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