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625 学級崩壊立て直し請負人 菊池省三

 図書館より。新潮社。構成・吉崎エイジーニョ。副題、大人と子供で取り組む『言葉』教育革命。

 著者は北九州で荒れた小学校の高学年を何度も立て直したベテラン。その原動力は「言葉」である。子供同士ほめ合う。自分(たち)の成長を言葉でノートに書く。ディベートの訓練をする。
 構成者が変な名前だが、韓国サッカーに詳しいライターのようだ。

#いじめのある場所には、必ず学級崩壊がある
#教室は社会の縮図

*「いじめの問題の根源は家庭教育、学校教育、社会教育いずれかのどこにあるんですか」
*今の学校の先生は「家庭教育」と答えがち。それは責任から逃げている。給料をもらっていて、カリキュラムもあり、自分はプロだという威厳もあるはず。この三つが揃っていながら「家庭教育が問題」というと問題のなすりつけ合いが始まってしまう。
*そもそもの問題は親にある。しかし親ばかりは責められない。「孤立した親」。情報から孤立してしまっている。
 地域の関わり合いもなく、テレビで「教育はサービス業」というと鵜呑みにするような情報不足の親を「孤立した親」と呼んでいる。

*勉強から逃げて「うちの子は○○(スポーツ)で勝負させますから」という親。
#問題は、親が少ない情報しか持たないため、安易に学びの機会を絶とうとする傾向にあることです。

*情報の少ない子どもたちが「誰かの、なんとなく」で動く。結果、学級が「安心して自分らしさを発揮できる集団」ではなくなっている。個人が自分らしさを発揮して自立しているグループが集団。個人の考えよりその場になんとなく流れる空気、特にマイナスの空気が勝るのが群れ。
 そして教室から移動するとき、休み時間にトイレに行くとき、の例を出す。

#ひとりが美しい
#自立して、自分で考えられて行動できることが美しいのだ。

#MFC
*昔は一学年に五、六クラスあったが、今はクラス数が少ないので、一人の先生が父性、母性、子供に近い感覚の三つの要素を持つことが求められる。

*年度の初期に子供たちとぶつからない。先のことを考えて無駄な衝突は避ける。子供たちがこちらへの興味を閉ざす状況を避ける。まずは褒める。

*(2・6・2の法則)だらんとしている方ばかりを相手にしていたら、すぐにダメになる。崩壊に向かってしまう。小学校教師が陥りがちな罠です。普通の六をいい方に持っていって、「八対二」の状況にする。ニがわけの分からないことをしても最初はスルー。八の中でスーパーAを作る。ここが上がることによって、全体が上がってきます。上を飛躍的に上げることによって、集団のレベルも上がる。

#「教えあう・助けあう」「競いあう」「牽制しあう」
*先生にチクるのもOK 先生が機能しているという意味だから。

*プロレス; 相手の技を受けて相手のよさを引き出してから、攻撃する。ドリー・ファンク・ジュニアが一番いい。クイズ形式で問いかけをする。めちゃくちゃな答えも一切否定しない。面白がりユーモアで返す。

*十歳の壁; 抽象的な思考能力が高まるこの時期に、価値ある抽象的な言葉、考え方や行動を決めるものを教えていかないと、手遅れになる。
*「この時期を逃してしまうと、変わるのは本当に難しい。お父さんやお母さんが死ぬ前に最期の言葉で『お前、それだけはやめろ』と言って息を引き取るくらいしかないです」

*正しい叱られ方; ①受容 ②反省 ③謝罪 ④改善 ⑤感謝
#「褒めることと、叱ることは同じことを目指しているんだ。だから叱られてもありがとうと言えれば、あなたたちはぐんぐん伸びていける

 

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