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641 筆談ホステス 斉藤里恵

 図書館より。光文社。

 聴覚障害を持つホステスの半生記。青森に生まれ、1歳10ヶ月で髄膜炎にかかり高熱を出したことが元で聴力を失う。人工内耳を装着するために頭の片側を剃り上げられた写真にどきりとする。人工内耳は頭痛がひどいため断念したそうだ。

 小学校のきこえの教室でひどい先生に当たり、中学校では夜遊び、タバコ、飲酒。見た目は完全なヤンキー。母親からは包丁を持って追いかけられる。高校時代に洋品店で万引き。その店主にアルバイトをしないかと誘われ、働くことの楽しさを知る。しかし閉店。エステに転職するが友達を金づるとしか扱わないブラック会社。知り合ったホステス店長のもとで働き出す。

 筆談とは関係なく、ホステスの褒め方が勉強になる。「素敵な時計をしているのね」では時計しか褒めていない。「あなたって、ファッションセンスが抜群ね」「お似合いね」と本人もほめなければならないのだ。

*約束をして相手が遅刻した場合、「まだ?」「遅い!」などのメールを送っては台なし。「早くあなたに会いたかった!」が正解。

#銀座で2年の月日をすごした今では容姿や裕福さよりも、お金を賢く使えること、多くの方から信用されていること、相手の気持を察することができること、この三つを兼ね備えている方に巡り会いたいと願うようになりました。

#やり方は三つしかない。正しいやり方。間違ったやり方。俺のやり方だ。
 ロバート・デ・ニーロ主演、『カジノ』より。

 将来は美容師の親友と一緒にエステや美容室を複合したサロンを経営してみたいという。幼いころの写真を探すために実家に帰ったが、両親と和解する気持ちにはもう少し時間がかかる模様。

  

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