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647 ヒトはなぜ難産なのか 奈良貴史

 図書館より。岩波科学ライブラリー。副題、お産から見る人類進化。

 著者はフランスでネアンデルタール人を研究していた人類学者。大学で人類の進化を教えるうち、出産の進化が好評だったので本をものすことになった。

 ヒトはなぜ難産なのか。理由は二つある。一つは直立歩行したことで、骨盤が内蔵を受け止める形になり、筋肉が発達して産道をふさいでいること(そもそも歩行するために尻の筋肉が発達する)。もう一つは、脳が大きくなったことだ。
 難産を安産にするために、赤ちゃんは未発達のまま生まれるという手段を取る。ウマの赤ちゃんが生まれ落ちてすぐ歩けるようになるのに、ヒトの赤ちゃんは歩くどころか母親に抱きつくことさえできない(サルは抱きつくことができる)。だからヒトの赤ちゃんは体温低下を防ぐため、体脂肪率が20%と高い。

*頭蓋骨は13種25個の骨が結合しているが、新生児は骨と骨でなく膜でつながっている。これは、産道を通る際に胎児の頭の形を変形させながら出てくるためだ。
*胎児の頭は幅10センチの産道を通過するために頭の幅を4センチも狭くする。
#熟練した産科医は、新生児の頭の形を見ればどのようにして産道を通過してきたのかわかるという。
#帝王切開で生まれた新生児の頭は歪みのない卵円形である

 産道は縦長のところと横長のところがある一方、頭は前後に長く肩は横に長いので、胎児は四回の回旋をへて出産に至るのだ。

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