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670 まんがで読破 蟹工船 小林多喜二

図書館より。イースト・プレス。漫画、バラエティ・アートワークス。

 たぶん初めて読んだ劇画調な絵柄。
 時は大正から昭和、カムサッカ沖で穫れた蟹を缶詰にする工船は、銭儲けに走る資本家とその走狗である監督が労働者に劣悪な労働環境を押し付ける地獄となっていた。体罰は当たり前。医師を脅して診断書を書かせず、休めないようにする。死んだ者はモノ扱い。風呂にも入れず、虱と栄養不足、臭気に悩まされる。国は駆逐艦を配備しその蟹工船を守る。つまりは国も黙認しているのだ。監督は僚船の沈没さえ見殺しにする冷血漢。
 主人公の森本は遭難しロシア人に助けられたことがきっかけで、労働者の権利としてストライキを要求するが……。

*一番厄介なのは「労働組合」です 組合の奴らは「人権」を唱えれば何でも会社に要求できると思っている しかしあの連中……鉄道敷設や開墾・鉱山開発 それらを渡り歩いたあの労働者たちに 組織を組む知恵など一寸もない

*あなたたち働く人だけどきっとお金持ってない あなたたち貧乏人だからプロレタリア わかる? 働かないの金持ちあなた方をこれ(首を絞める)する あなたたち働くの人みんなコレ(ゲホゲホと病気のしぐさ) 金持ちの働かない人どんどん大きくなるコレダメ! わかる? プロレタリアいないとみんな困るパンなくなるから プロレタリア本当に偉い人 わかる? 日本まだダメ 働くの人働かないの人やっつける! 日本もっといい国になる! わかる?
 この中国人あるいは朝鮮人のカタコト演説に、主人公たちが「わかる!」と唱和するところが転換点。

  

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