772 写真ルポ イマドキの野生動物 宮崎学
図書館より。農文協。副題、人間なんて怖くない。
中央アルプスをベースに、ロボットカメラを駆使しながら日本の動物写真を撮り続けきた著者。著者のメッセージは一貫している。人間が野生動物に無関心であるから、動物は人間のテリトリーに踏み込んできている。このままでは大変なことになる、と警鐘を鳴らしているのだ。
動物写真集というと写真にキャプションを付けたもの、と思いがちだがそうではない。著者の悲痛な思いが巻頭から巻末まで伝わってくる一冊。
*当時ボクは県の審議委員会に「あの動物(ハクビシン)は爆発的に増えて農業被害も出てくるから、天然記念物にすべきではない」と進言したのだが、そのときの返事は「珍しいし、可愛いから決めたのだ」というものだった。
長野県はハクビシンを1975年に天然記念物に指定し、1995年に解除するという愚を犯している。
*道路に撒かれた塩カルがニホンジカやノウサギ、ニホンザルの塩分になっている。
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