811 勉強法の科学 市川伸一
図書館より。岩波科学ライブラリー。副題、心理学から学習を探る。
あくまで本書は理論的なので、即効性があるとは言えないが、学習をキーワードに心理学をかじってみたい、あるいはおさらいしたい人には丁寧な作りの本。
*処理水準説; 物を覚える時には意味的処理、音韻的処理、形態的処理の順に記憶に残りやすくなる。文字の形より音、音より意味を考えたほうが覚えやすい。
*構造化; 鉱物の名前を覚えるとき、バラバラに覚えるより、金属と石という大グループに分け、さらに貴金属、普通の金属、合金、宝石、石材と下位グループに分けて覚えるほうがやりやすい。
*学習動機の分類; 充実思考、訓練思考、実用思考 関係思考、自尊思考、報酬思考
*結果と行為の随伴性の認知; やれば成功するし、やらなければ失敗すると思っているかどうか
*学習性無力; 随伴しないことを学習してしまうと、犬でも無気力になってしまう
*セルフ・ハンディキャッピング; 自尊心やプライド、人からの評価を損なわないようにするため、予防線を張っておくこと
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