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832 「怖い絵」で人間を読む 中野京子

 図書館より。NHK出版生活人新書。

 絵画鑑賞はいつからか事前知識なしで自分の感性だけで見るようになってしまった。それでは好きなタイプを好むだけで飽きてしまう。絵画、とりわけ19世紀以前の絵画は歴史や時代の文化、人間関係を「読んで」こそ楽しべし、というのが著者の主張。まったくそのとおりで、ちょっとスノビッシュな感じで教養という広い土台の上で絵画を見るとまったく違って感じられる。ヴィンターハルターの描いた、歴史に残る美女『エリザベート皇后』(シシィ)の絵も、彼女の不幸な一生を読んでから見ると、確かに笑っていない目に愕然とさせられる。

  

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