836 おいしいハンバーガーのこわい話 エリック・シュローサー チャールズ・ウィルソン
図書館より。草思社。宇丹喜代実、訳。
主にマクドナルドのハンバーガーを扱い、ファストフードのハンバーガーが、いかに不健康で、労働者のことを慮ることなく、味覚の定まらぬ子供にターゲットを定め、農家と経済動物を圧迫し、学校食堂に入り込み肥満を増やしているか、扇情的にならず淡々と子供たちを啓蒙する本。
*マクドナルド兄弟はキッチンでの作業のやり方も変えた。腕のいいコックでなく、普通の人間を数人雇って、同じ仕事をずっとやらせた。覚えるのは一つだけ。こういう仕事なら人を雇ったりクビにしたりしやすいし、給料も少なくてすむ。
#働く時間が長く、賃金は低く、医療保険もなく、きびしい規則につねに従わなくてはならない、というわけで、ファストフードの仕事の評判はよくない。その証拠に、内容がつまらなくて、賃金が低くて、手に職がつかない仕事は”マックジョブ”と呼ばれている。オックスフォード英語辞書、アメリカンヘリテージ辞書、メリアム-ウェブスター辞書には、マックジョブとは、賃金が低くて、出世の機会がほとんどない仕事だと書かれている。
#”ハンバーガーを食べたときひどい病気にかかるおそれがあるのはなぜか”についての根本的な理由は、ただひとつ。肉に糞が混じっているからだ。
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