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904 わたしのウチには、なんにもない。2 ゆるりまい

 図書館より。エンターブレイン。副題、なくても暮らしていけるんです。

 「なんにもないぶろぐ」で有名になったイラストレーターのミニマリスト日記。シンプルな絵柄だが、描線はゆる系ではなく、小さな絵でも髪やあごの陰にトーンを貼っており、職人の細やかさを感じる。
 また、こういうセンスを売りにしている本では「意識高い系」らしさが鼻につくことがあるが、本書にはまったくない。なぜなら著者は自分を「捨て変態」として自覚しており(あるいは演じており)、「捨て」についての家族との攻防もまたおかしい

*気持ちの切り替え; ①換気 ②整理整頓 ③机の上の拭き掃除
#常に「今」の自分に必要か問いかける
*棚の中の中心または間隔を揃える

 読者の「捨て」の気分が高まったところに巻末の写真がたたみかける。確かに何もない。棚の中、靴だなの中なんてもうショック。
 私はこの本を読んでさっそく「学生の頃に買ったシェービングクリーム(カミソリ負けが嫌で買ったがシェーバーの方が楽)」「十年も前の結婚式でもらったチョコレート」(ごめんなさい)「コンタクト洗浄液に付いてくるレンズケース」を捨てた。自分を動かしてくれる本はいい本だ。

  

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