923 まんがで読破 三国志 バラエティ・アートワークス
図書館より。イースト・プレス。
名場面を外さず、よく一冊の本にまとめた良書。雷怖子、三顧の礼、赤壁の戦い、出師の表、死せる孔明生ける仲達を走らす、泣いて馬謖を斬る。
物語の見せ場は三国鼎立がなってからのパワーゲーム。東呉をキーに、結んだり裏切ったりと外交官の活躍が華々しい。
また三国志の教訓に「人を見かけで判断してはならない」ということがあるのだが、ホウトウ、張松など不細工がいい脇役っぷりを発揮している。
惜しむらくは台詞の軽さ。「スピード」「タイミング」「チャンス」とカタカナ語を簡単に使ってしまっている。また関羽絶体絶命の山場で。
#ここは私自ら北の道を走って 蜀からの援軍を呼ぶほうが懸命かと思う
連戦連敗で麦城に入り、懸命なのはわかるが、これは直してほしい。
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