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926 トコトンやさしいユニバーサルの本第2版 宮入賢一郎・実利用者研究機構

 図書館より。日刊工業新聞社、B&Tブックス。今日からモノ知りシリーズ。

 ユニバーサルデザイン(UD)とバリアフリーの違いは何か。ユニバーサルデザイン7原則とは。企業がUDを取り入れるときの留意点は。表題に偽りなく、イラストで優しく易しく解説する入門書。

 バリアフリーは障害者や高齢者にも使いやすいデザイン。UDは"できるだけ"すべての人に使いやすいデザイン、ということがよくわかる本。

*お茶のペットボトルに「ヤケドにご注意ください」と文字を入れることになったが、お茶によく使われる緑のバックに赤い文字を入れると、色覚障害者には判別が困難。色覚障害の8割は赤緑色弱。
 また信号機も同じ。色だけでは区別しにくいことがあるので、歩く姿を発光させれば意味がよく伝わる。

#認知症患者には、暗い色が穴に見えてしまうことを考慮し、市松模様の床を明るい一面の床に替えたことで、格段に歩きやすくなったという事例もあります。

*ある旅行会社の担当者は、世の中に透析をしている人がいて、2日に一回病院で平均4時間かけて透析することを知った。そこで、旅行先に透析をしている病院を探しておくというサービスを思いつき、透析ツアーを企画。そのツアーは2時間で売り切れ、海外を含め、人気商品になっている。
 知ることの大切さ。

 残念なのはビジュアル面。もう少し実際の商品の写真が欲しいところ。また、インクルーシブデザインの義足のイラストの下に「インクルーシブデザインの具体的なサンプルを教えて下さい」とある。どう見てもイラストレーターから編集者への要求ではないか。

  

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