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937 私と娘、家族の中のアスペルガー リアン・ホリデー・ウィリー

 図書館より。明石書店。ニキ リンコ訳。副題、ほがらかにくらすための私たちのやりかた。

 著者は作家で教育学博士だが、アスペルガー症候群を抱えて生きてきた。その娘のミーアもアスペルガー症を持っている。体験と知識がある著者が、「アスピィ(アスペルガーの人)」「AS」(アスペルガー・シンドローム)と「ノーミィ」(ノーマル)「NT」(ニューロティピカル=定形脳)の違いをユーモラスに描く。
 細かいところを上手に描くものだから、自分の子供の頃を思い出して赤面してしまう。細かいところに刺さる、というのもアスピィの特徴である。

#「成人後のアスペルガー症候群残遺状態」〔成長とともに不具合が軽減し、完全には診断基準を満たさなくなった状態〕

*実を言うと、私の親族にはASや自閉症の診断に結びついた者が何人もいるくらいなのだ。
 発達障害は遺伝しないことになっているが、この文は遺伝を示唆している。しかしDSMなんかが「遺伝する」とは書けないであろう。親を苦しめてしまうから。

*くすぐられれば、服の下にこがね虫がはさまったような気がする。知覚に問題があると、身体的な親しさはアスピィにとってひどく辛い課題になってしまう。

*告げ口して嫌われてしまったら、告げ口には二種類あるのだと教えてやる。一つは、人が叱られるのが楽しみでする告げ口。もう一つは、その人が危ない目に合わないように、あるいは、善悪の区別を学べるようにする告げ口。

#アスピィのいいところ
 pp.257-258に「決して裏切らない」「雑学統計の宝庫」「論理的」「言葉遊びが上手い」など20項目が載っている。

 「雑談のこつ」もおもしろい。
*修正前; 私のこと知ってますか?
*修正後; どこかでお会いしたことがあったかしら?

*修正前; あなたとはもう話したくありません。さようなら。
*修正後; お話できて楽しかったです。ではそろそろ失礼します。

#「ラクをする]「トクをする」という発想を習得できないと、特に就労の場で致命的なハンディになってしまいます。

  

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