987 字幕屋に「、」はない 太田直子
図書館より。イカロス出版。副題、字幕はウラがおもしろい。
『通訳・翻訳ジャーナル』に連載しているエッセイをまとめたもの。著者は大学でロシア語を研究し、映画翻訳家になった変わり種。それだけに話に深まりがある。字幕屋の仕事を一つ一つ解説しよう、という意図が見えて、職業理解にもつながる。
文体は、本人が笑っちゃっているコメディアン。面白おかしく書こうとしているのであろうが、品のなさに本を閉じてしまう。編集部からコメントが入ったかどうかわからないが、本の中盤辺りから文体が落ち着いてきてしっとり読める。好みの問題だとは思いますが。
*1秒4文字
*半字あけマークは著者の場合「*」だが、「▼」など人それぞれ
太田直子さんは今年(2016年)の1月に亡くなられていた由。『バイオハザード』シリーズ、『101匹わんちゃん』など楽しませてもらった作品も多い。合掌。
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