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1021 松下幸之助人生をひらく言葉 谷口全平

 図書館より。PHP。

 著者は松下電器に入社して半年の研修期間を終えると、それからずっとPHP一筋に生きてきた。松下幸之助の細やかな心配りのある言葉に触れ、そして直接体験のエピソードが華やかで、まるでドラマを見ているようである。

*北海道を訪れた松下幸之助は、ふと”北海道がもし独立国であったら、この発展はさらに大きなものになっていたのではないか”と感じました。
*人口も同じくらいのスウェーデンやフィンランドなど北欧の国々は非常に発展をしている。北海道は明治時代から中央政府によって開拓され、政治のかなりの部分が中央の指示の範囲で行われてきた。もし北海道がもし独立国であったら、自主独立の立場で、創意工夫をこらし、積極的に国家経営を行って、北欧三国を凌ぐ発展を生み出していたのではないか、と考えたのです。

*学校であれば、暗記力がいいとか、思考力もある程度いいとか、五つか六つの要素で、成績が一番、二番、三番とずっと順序つきますわ。社会では五つや六つやおまへんわ。声一つでもですね、あいつの声いいよって物買うたろかとなるんですな。そのように千差万別ですね。総合した点数というものを、世間というものはきちっと見ておるわけですね。

*もちろん、一通りの勉強ができるかどうか、ということも大事だし、人に対する説得力も重要やけど、問題は運ということですな。いくら能力があっても、いくら学問があっても、運のない人間はあきまへんわ。それに愛嬌。むろん、女性の愛嬌と、男の愛嬌と、ちょっと違いはありましょうが、とにかく、愛嬌。人をひきつける明るい魅力ですな。それがない人間はあきまへんわ。

*例えば、ライオンに肉をやる。「お前の与え方が悪いから、おれは食わん」と言うライオンはいませんわな。ところが人間はそうは生きませんね。与え方によっては、「けしからん、そんなもの食えるか」と、こうなります。ですから、われわれはこの人間の心、人情の機微というものを知らないといけませんね。

 圧巻。

  

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