1045 ゼンリン住宅地図と最新ネット地図の秘密 内田宗治
図書館より。実業之日本社。
住宅地図と言えばゼンリン。それはもともと北九州の小さな会社だった。別府ガイドを出したら、付録の地図が大好評。それならと日本の地図作りに乗り出す。
住宅地図は調査員が一軒一軒歩いて調べる。ゼンリンには全国に約70の拠点があり、一日約千人のスタッフが全国を調査している。地図を巻いたり画板に置いたりして、多色ボールペンで書き込む。最近ではピンク情報(入り口)の場所が大切。なぜならカーナビで入り口情報がないと、「目的地付近に到着しました」で終わり、突き放された感じを与えるから。
東日本大震災の仮設住宅も調査する。意外なことに、ほぼ全員情報を好意的に教えてくれるそうだ。そして津波で流されてしまった自宅の地図を見て、涙を流すのだと言う。
ニフティのカルチャーカルチャーのイベント「地図ナイト」から生まれた本、というのもおもしろい。
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