1050 やんごとなき姫君たちの寝室 桐生操
図書館より。角川文庫。
姫君シリーズ第三弾。とは言えずっと姫君の話ばかりではない。中世の(なぜか古代ギリシアも含む)変わった風習を、ちょっぴりエロスも交ぜて紹介するエピソード集。この本はあまり残酷な話がなくて読みやすい。
オルレアン公の話がおもしろい。美人と不倫をしていたらその夫が朝の挨拶に来た。公は女性の顔をシーツで隠し、夫に「見てもよいぞ」「触ってもよいぞ」と許可を与える。夫はそうする。夫は帰宅して、「すごい美人のヌードを見て触ってきた」と妻に報告する。あまりにもできすぎているし、顔も見えないのに美人もないので作り話だと思うが、よくできた話である。
*ソファはアラビア語の「スーファ』が語源
*七面鳥とクリスマスには何の関係もない。北米に移住した開拓者が、貧しく食べるものもないのでたまたま七面鳥を食べたのが風習化したに過ぎない。
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