1093 アフターダーク 村上春樹
図書館より。講談社。
脚本を感じさせる無機的な文体で、ある夜に起きた男女の出会いと眠り続ける美少女の有り様を記録する。
主人公「高橋」の愛嬌はこれまでのキャラクターになかったものだ。
#それで思うんやけどね、人間ゆうのは、記憶を燃料にして生きていくものなんやないのかな。その記憶が現実的に大事なものかどうかなんて、生命の維持にとっては別にどうでもええことみたい。ただの燃料やねん。(略)火にしてみたら、どれもただの紙切れに過ぎへん。それとおんなじなんや。大事な記憶も、それほど大事やない記憶も、ぜんぜん役に立たんような記憶も、みんな分け隔てなくただの燃料
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