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1137 アスペルガーの館 村上由美

 図書館より。講談社。

 著者は言語聴覚士。そしてアスペルガー障害を持つ女性。こだわりがあり、興味を持ったことには夢中になりやめどころを知らず、協調性がない子供時代。さらに絶対音感もあったものだから音楽の時間は周りに文句をつけてばかり。「だってわかるもん」というのがリアルだ。ただ学力はあったので一部の先生とは仲良くできた。高校は遠くの、自由な校風の学校を選んだ。上智大学進学。国立身体障害者リハビリセンター卒業。ネットで同じくアスペルガーを持つ男性と出会い、駆け落ち同然で結婚。書名は旦那さんのホームページのタイトル

 「アスペルガーのケーススタディとして」、「言語聴覚士のなり方や業務内容を知る本として」、複数の読み方ができる。初めて抱き合った日のことまで書いてしまうところもご愛嬌。

#小さいころからさんざん悩まされてきた聴覚過敏だったが、言語聴覚士の仕事ではすぐれた能力として活かせる場があると知ったのもうれしかった。

#我が家の整理と収納のキーワードは「可視化と分類」である
 引き出しに「キッチンタオル」「おしぼり」「キャットフード」と(おそらく)テプラが貼ってある。

*「治らない」のは脳の状態であって、他者とのコミュニケーションのとり方やものの管理の仕方などは、学習によって改善できるのを、自分の経験として知っているからだ。
 この文、さらりと書いていますが、きわめて重要なことを指摘しています。

【追記】ホームページを見ると、趣味の欄に「読書、パソコン、パン作り、料理」とある。私はパン作りはやめてしまったが、一致しているのに鼻から息がもれてしまう。

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