1140 夕凪の街 桜の国 こうの史代
図書館より。双葉社。
恐るべし緻密さ。練りに練られたプロット、巧みな演出。一言で言うと漫画がうまい。
一度読んだだけでは広島の生活スケッチくらいにしか感じられない。
しかし二度三度と読んでいくと、わかるのだ。広島の悲劇は現代と隔絶されているのではない。当時の人々は必死で生きた。恋もした。叶わぬ思いもあった。人々は移り変わり、桜の木は大きくなり、また花を結ぶ。
#嬉しい?
#十年経ったけど 原爆を落とした人はわたしを見て 「やった! また一人殺せた」 とちゃんと思うてくれとる?
お墓というものは大事なものである。
【付記】アマゾンのレビューが437件。知名度に比べれば圧倒的な数だ。
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